55634|中小企業のブランディング

起業

浜松市でブランディング会社を始めて7年目

静岡県浜松市でブランディング会社を起業して、6年が経ちました。起業した当初は「ブランディングって何?」と言われることが、とても多かったです。

しかし、今は環境が変わりました。

この6年間で「ブランディング 」というキーワードをよく聞くようになり、ブランディングへの関心が世間で高まっているのを感じています。

なぜ今、ブランディングに関心が集まっているのか、大きく分けると2つの理由があります。

1つ目の理由は、同じような商品・サービスでは、市場で勝ち残れなくなったこと。高度経済成長期や人口が増えている時期は、消費も伴って伸びるので、人気の商品や儲かるサービスを真似るだけの経営でも、売上を伸ばすのは難しくありませんでした。

しかし、今の日本は人口減少時代であり、景気も急激な右肩上がりというわけではありません。その中で自社の商品やサービスを購入してくれるファンを増やすためには、「どこが違うのか」を明確にする必要があります。そのために取り組むべき施策が、ブランディングになります。

2つ目の理由は、業界の垣根が無くなったこと。IT企業のGoogleが自動運転技術で車業界にチャレンジしたり、コンビニがコーヒーの提供でカフェ需要を取り込んだり、今や他業種からの新規参入は珍しくなく、驚くことではなくなりました。

会社の経営者にとっては、業界の垣根が無くなることは今までの既得権益をおびやかされることでもあり、業界内で競合を意識していれば良い時代ではなくなりました。

裏を返せば、どの会社も他業種に新規参入できるチャンスがあるかもしれないということです。そのチャンスをつかむために必要なのが「会社の強み」を活かすこと。

自分たちはどんな技術を持っているのか、何が得意なのか、どんな価値を提供できるのか、原点に立ち戻って見直すために、ブランディングが必要になります。

この2つの理由は、どちらもインターネットが影響しています。昔は業界内でしか知られていなかったことや専門知識などがありましたが、インターネットによって情報格差がフラットになりました。

さらに、今後はネットとリアルの融合が進むでしょう。ネットはグローバルに情報を発信できる購入の場、リアルな店舗はブランド価値を体験できる場として重要な拠点になってくるはずです。

この状況は、都市部であっても地方であっても同じことです。未来は誰にも分かりませんが、時代の流れを読むことはできます。その流れをしっかりと読み、中小企業の課題をブランディングによって、これからも解決していきたいと思います。

2018-09-07 | Posted in Blog, ブランディング論, 起業No Comments » 

 

「就職」「転職」「起業」して思ったこと

冬から春になり、暖かくなり始めた3月の空気は、新社会人になった頃を思い出す。社会人として働きはじめてから、今年で15年になる。

この15年間で、大企業に2年半、中小企業に7年、起業して4年半と、さまざまなワークスタイルを経験してきた。はたからみたら、行動に一貫性がないのかもしれないけれど、自分の中では、そのひとつひとつの道を納得して選んできたつもりで、その都度、覚悟をもって行動してきた。

こうした経験からなのか、転職の相談をよく受ける。そのときに大半の人は「転職を考えているけど、いざというとなかなかね」と言う。たしかに、リスクばかり考えると「転職は怖い」という気持ちも分かるけど、転職しないリスクもあると思う。何も決断しないリスクは、見えないリスクである。

それに案外、直観で良いと思った道が結果的に正解だったりする。むしろ「選んだ道を正解にする」という強いモチベーションも必要だと思う。

いまのブランディングの仕事は、経営者と話す時間が仕事の多くを占める。中小企業は、アイデアから実行までのスピードが速く、「今すぐやってみてダメなら軌道修正!」というダイナミックさがある。中小企業って本当にオモシロイなあと、つくづく思う。

いまの自分が、就職活動を始めたあの頃の自分にアドバイスするとしたら、「中小企業の門戸を叩いてみれば?オモシロイよ」と、言うかもしれない。

自分の実感では、大企業はビジネスモデルや制度こそ整っていて安心感はあるけれど、ハグルマの一部という感じは否めない。自分がいなくなっても組織はまわっていく。

中小企業は、個人の存在感が大きいし、部署が少なくて縦横無尽に動き回れる。働き方だって直接、経営者に相談できるし、もしくは制度を変えることができる。

ただ、中小企業は経営者のトップダウンで独裁的な要素が強いのは否めないので、経営者との相性は非常に重要になってくる。それでも、ぜったい起業したい性分の人でなければ、中小企業の中核人材という選択肢も、十分にやりがいがあると思う。

これからの時代、定年が先延ばしになり、生涯をつうじて働くことが必要になってくるとしたら、定年までバリバリ仕事をして、定年後は余生を楽しむのでは、いつになるのか分からない。毎日をまんべんなく、ほどほどに楽しみながら生きる、というライフスタイルが大事になってくると思う。

多くの仕事が人工知能に取って代わられるといっても、人が人である限り、働くことの喜びや、やりがいが人生に与える影響は、かけがいのないものだと思う。

2017-03-20 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

【起業について】居場所を変えると、見えてくる

自動車の営業マンをしていたころにお世話になった先輩が、(浜松で研修があったそうで)事前連絡なしで突然オフィスにやってきました。電撃訪問にあっけにとられつつ、大変うれしかったのですが、そのときに言われた一言に、なんとも考えさせられたのです。

「あの頃と、全然変わってないな〜」

先輩にお世話になったのは23歳のころなので、今から10年以上前。転職してから一度お会いしただけで、それ以来でした。当時は営業職だったこともあり、今よりもっとガツガツしていただろうし、言いにくいことも空気を読まずに(読めずに)上司に意見したりしたことも、多々ありました。もちろん、恥ずかしい失敗も何度かしてきました。

あれから10年もの歳月の中、コピーライターとして転職し、今では独立して会社も立ち上げ・・・それでも、「変わらない」と。一体、それって、どういうことなんだろう、とふと考えたのでした。その疑問をひもとくヒントは、先輩の発言の続きにありました。

「今の若い子でも、お前みたいなやつはいる。でも、本当に辞めたりせんもんな」

という言葉です。起業して感じたことは、とにかく毎日が「決断」と「行動」の連続だということ。つまり、自分が決めて動かなければ、何も変わらない。「もっとこういう会社にしたい」「売上を伸ばしたい」と言っているだけでは、何も変わりません。自分自身でアイデアを考え、行動して、改善を重ねる。この繰り返しです。

企業につとめているときは、アイデアを考え、行動しようとしても、上司の決裁が必要だったり、部署の垣根があったりして、どうしてもスピード感が伴わず、もどかしさを感じたことが、幾度となくありました。もちろん、今より若かったせいもあります。でも、起業したら、常に自分で考え、行動する。その繰り返しです。このスタンスは、23歳の当時から、自分としては全く変わっていないのです。ただ、居場所が変わっただけ。

居場所を変えただけで、アイデアを考え行動しようとしても進まない「もどかしさ」が無くなったのです。もちろん、だからといって単に起業を勧めているわけでなく、企業につとめる道も有りだし、その人の性格・スキル・家族構成も含めて、人生、適材適所だと思います。

ちなみに、その先輩には、こうも言われました。

「ほんと、サラリーマンに向いてなかったもんな 笑」

はい。新入社員の当時から、サラリーマンに向いてなかったようです。ということで、もし企業の中で「もどかしさ」を感じて起業を考えている人がいれば、もしかして起業したら(自己責任を伴った)晴れ晴れしさがあるかも、という話でした。

明日で年内の仕事納めとなります。皆さん、今年も一年、大変お世話になりました。
また来年も、どうぞよろしくお願いします。

それでは、よいお年を。

 

2014-12-25 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

トライ&エラーに学ぶ

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まもなく、独立して一年が経とうとしています。「あっという間でしょ?」と、聞かれることもありますが、一年前の状況を振り返ると、ずいぶんと長い期間だったように感じています。月日の流れとしては、あっという間でしたが、意識の中では大きな変化があったからです。

シュミレーションよりトライ&エラー
起業して最も実感したのは、このことかもしれません。独立前には色々な不安があり、何度も事業計画を考え、シュミレーションしてきました。ところが、いざ起業してみると、まさに絵に書いた餅。食べられません(笑)。

頭の中で描いていたプランより、実践の中でトライ&エラーを繰り返した方が、はるかに成果を上げられることに気がつきました。十年ひと昔どころか、一年ひと昔のような時代の変化が、目の前にあるのです。

?もちろん、事業計画を考えずに起業することを勧めているのではなく、ブレない「志」と大枠のシュミレーションがあれば、その後はトライ&エラーで柔軟な対応をしていくことが、今の時代は特に大切だと感じています。

経営者の視点からデザインを考える
自分が経営者になってみて、これまで以上に「経営的視点」で、デザインを考えられるようになりました。“デザインの力を信じているけど、デザインの力を過信しない”。そんな心境です。ブランディングに携わると、経営者の方が、デザイン面でこちら側に絶対的な信頼をおいてくれることがあります。もちろん、信頼のおける関係は、デザインにとって良好な結果をもたらすことの方が多いです。

しかし、デザインの力を信じすぎてしまうと、本来すべき商品の改良やサービスの向上などを、見落としがちになることもあります。それらに目を向けるためには「経営的視点」を持っていなければなりません。「なぜ売れないのか?」「どこに原因があるのか?」を、総合的に判断する力。

そして、デザイン自体のコスト意識。世の中にはもっとデザインが必要なものもあれば、過剰に装飾したものもあり、クライアントの宣伝広告費としての投資とコストのバランスを、常に考えなければなりません。デザインが投資として成果を上げることを、これからも意識していきたいと思います。

さて、8月が終われば、ようやく一年。次年度に向けて「地域をブランディングする」という自発的な取り組みを準備しています。試行錯誤の日々は(一生?)続きますが、せっかく起業したので、楽しむことを忘れずにがんばりたいと思います。

2013-07-18 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

オープニングパーティ@カギヤビル

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浜松の街中に佇む、築50年以上のカギヤビル。様々なジャンルのクリエイターやショップが入居し、文化発信拠点として再生を図るプロジェクトが、今年から本格的にスタートしました。その中の一室を借り、現在4名のクリエイターとシェアオフィスとして利用しています。

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2ヶ月ほどの改装を終え、ようやく完成したシェアオフィス。昨日は、お披露目を兼ねてオープニングパーティを開催しました。建築士、グラフィックデザイナー、華道家、映像クリエイターなど、参加者の業種は多岐にわたり、約50名ほどの方々にお越しいただきました。

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今回の企画は、カギヤビルでの活動を知ってもらうほかに、街中に足を運んでもらうこと、人と人がゆるやかにつながること、を目的としていました。買い物や飲み会のために街に足を運ぶのではなく、知り合いを訪ねて街中へ。それだけで街中に来る十分な動機になるし、また、どこか懐かしく学校のような居心地を感じてしまう古ビルで、リラックスしながら親睦を深めていただきました。

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こうした活動を通して、何か新しい動きにつながっていければと思っていますが、もちろん自分たちだけでは「点」でしかなく、色々な取り組みをされている方とつながりながら、少しでも長い「線」になり、やがて「面」になることを期待しています。そのために、日々淡々と本業に取り組み成長し、ときに熱く、人と人をつなげていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

2013-06-02 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

チャレンジを応援し、失敗を讃える文化

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Googleの日本法人・元社長を務め、ソニー在籍時には「VAIO」などのヒット商品を世に生み出してきた実績をもつ、辻野晃一郎さんのセミナーを聴講してきました。これからの日本に不可欠な要素を、グローバルな視点から語っていただき、普段から自分でも意識していることや、新たなに学んだこともあったので、いくつか記しておきたいと思います。

再定義することで、世界を変える
これまで「当たり前」とされていたことが、崩壊しつつある時代です。業界の常識や雇用における終身雇用制など、今後10年でガラリと価値観が変わるであろうことは、数えきれないほどあります。そして、そのほとんどは、社会に対する問題意識が高く、行動力がある人たちによって、時代に合った価値観へと「再定義」されることでしょう。

世界をリードするシリコンバレーに限らず、世界中の起業家が、新しいサービスで世の中を再定義し始めているそうです。僕も普段から、どんな案件でも常識にとらわれず、まずは0から自分の頭で考えることを基本としていますが、「デザイン業界の再定義」をさらに意識して推し進めたいと感じました。

 

10年前より、10倍速いスピード感
インターネットの登場で、ワンクリックで地球の裏側まで瞬時につながる時代が到来し、ビジネスのスピードは、飛躍的に高まりました。しかし、日本では、そのスピードに対応できていない企業が、まだまだ多いのが現状です。

たとえば、担当者が商談に来た場合、その場で決裁するのが先進国のスタンダードなのに対して、「一度社に持ち帰って、上司に相談して、それから稟議にかけて・・・」なんて日本だけだと、辻野さん。そういえば、シリコンバレーで働く自分の兄も、全く同じことを言っていたのを思い出しました。アメリカの1週間が、日本の1ヶ月かそれ以上だとしたら、その遅れによる「チャンスの損失」は測りしれないですよね。

スマホと携帯電話、メールとFAXなど、ビジネスツールの世代交代は、これからも止まることはないでしょう。ますます即断力が試される「リアルタイム化」が進むはずです。僕のブランディングという仕事においても、(初めは驚きましたが)FacebookメッセージやLINEでご相談が来ることもあり、そのままフラットなコミュニケーションで仕事のやりとりをすることが、最近では増えてきています。何でもやみくもに速ければいい、という訳ではありませんが、スピード感はを常に意識することが大切だと思います。

 

チャレンジを応援し、失敗を讃える文化
変わっていくことを、楽しいと思うか、辛いと思うか。日本で「変わっている」というと、ネガティブにとらわれがちです。しかし、これからの時代は、変わらなければなりません。そのためには、たとえ小さくてもチャレンジが必要であり、それを後押しする応援するムードも必要です。

サッカーと同じで、アウェーだと本来の力が発揮できないし、多くのサポーターの声援を受けるホームでは、気持ちよくプレーできるものです。チャレンジする人を快く応援する。たとえ失敗しても、その勇気を讃えること。これからの日本はそのような土壌になって欲しいし、自分も意識して、自分より若い世代のチャレンジを応援していきたいと改めて思いました。

辻野さんは、グローバルな視点を忘れないように、宇宙から見た地球の写真を、常に見えるところに掲げているそうです。グローバルな視点、これからの自分を進化させていく上で欠かせない要素であることは、間違いありません。ちょうど模索している企画にとってヒントになることが聞けたので、今後に活かしていきたいと思います。

最後に、静岡で辻野さんのような著名な方のお話を聞けることは、大変ありがたいことです。このようなセミナーを企画してくれたNPOサプライズの飯倉さん、本当にありがとうございました。

2013-03-10 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

独立して、見えてきたもの

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いよいよ、カギヤビルの事務所が使えるようになったので、自宅と同じような環境で仕事ができるように、パソコン関連の機器を揃えました。独立してまもなく半年になろうとしています。ひとつの小さな節目に、半年間で感じたことを、4つほど綴りたいと思います。

「自分」という経験は、つながっている。
転職や起業をすると、履歴書上では「キャリア」に区切りがつきます。職務経歴書に、〇〇年〜〇〇年とか、書きますよね。仕事に対して一区切りあるように感じます。しかし、ひとつひとつの経験が、「自分」の中では、すべてつながっているのです。

たとえば僕の場合は、2002年〜2004年の間は、自動車を販売する営業マンでした。今の仕事とは無縁のように感じますが、そのときに100万円もの商品(車)を販売した経験は、今になっても確実に活きています。結局、どんな仕事をしていても自分の無意識の中で「線」でつながっているし、それが「オリジナリティ=個性」を生むのだと思います。

動くリスク、動かないリスク。
独立してからよく「独立なんてすごいね〜」と言われます。でも、何も特別すごいことはありません。。立場や仕事は違えど、どこで働いたって「働く」ということには変わりはないし、みんなそれぞれ大変ですよね。独立は確かに大きな動きなので、大きなリスクだと認識されやすいですが、その一方で、同じ会社に長くいてルーティーンが多くなってくると、「動かない=変化が少ない」という、見えないリスクもあるのです。

まあどちらが正しいとかではなくて、人には向き不向きがあり、不確実な要素が高い分、楽観的な性格なほうが独立に向いているのかな、とは思っています。でも「動くリスク」は、変化を恐れずに行動することで回避できることもあるし、「変化=進化」ととらえれば、年齢を問わずに大きく成長できることも多々あると思います。

独りで立つと、支えが見える。
独立とは仕事上のことを指しますが、生活においては、家族や友人の支えがなくては成り立ちません。もちろん仕事においても、1人だけで進められることなんて限られていて、ときには、専門分野の方々のお力を借りることになります。

支えがあるから楽しめるわけで、「自分が気持よく働けること」について、周囲への感謝が深まるばかりです。幸いにも独立してから多数のご紹介をいただくことで、これまで(まだ半年ですが)やってこれました。(あつかましく)皆さんこれからもよろしくお願いします。本当に感謝しています。

誰のせいにもできない、自分のせい。
僕はブランディングをする上で「アイデア」や「デザイン」というスキルを提供して、その対価をいただいています。自分の責任のもとに、依頼者のために全力で力になれるように知恵を絞り、手を動かし、お役に立てることしか考えていません。

雇われていたときは、どうでしょう。「上司に言われたから」といって言われたことしかやらないほど従順じゃなかったですが(笑)主体的に動いていたつもりでも、どこか他人事に感じることもたまにありましたし、結局は組織に守られていたように思います。少なからず「甘え」はあったでしょう。今は直接感謝されるし、直接批判もされる。

その責任が伴うことが、独立して働く緊張感となります。独立してからは、期待に応えることだけを常に考え、シンプルに動いています。また、その小さな積み重ねでしか社会の役には立てないと思っています。

さてさて、事務所も準備が整い、これからはさらに動きがある半年となりそうです。春が来て、夏が来れば、あっという間に設立1周年です。あ、そうそう、メインの職場は今と変わらず自宅となりますので、新事務所(カギヤビル)には週1〜2日ぐらいしか居ない予定です。

気軽に立ち寄っていただくのは大歓迎ですが、事前にご連絡をいただいた方が確実かと思います。よろしくお願いします。

2013-03-03 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

2012年・仕事納め

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独立して初の仕事納めとなり、おかげさまで無事に年越しできることを嬉しく思い、少しホッとしています。2012年を振り返る意味でも、なんとなく思っていることを備忘録的に書き留めておきたいと思います。

時間とお金
独立すると「時間」と「お金」と、今まで以上に向き合わざるを得ません。これに「健康」を加えれば、仕事の三大資源ですね。そういえば、日本では(海外はどうか分かりませんが)時間とお金についての教育が、あまりされてこなかったように感じます。時間の使い方の授業なんてありませんし、お金の話もどちらかというとタブーな話題とされてきました。

時間は誰にでも1日・24時間ありますので、使い方はもしかしたらお金以上に大事なことかもしれません。今年は、意識的に早朝(5時頃)から仕事をするようにしましたが、とても頭が冴えて効率的でした。来年も朝型でい

くつもりです。

大企業と中小企業
「こんな時代だから、先が読めない」というような発言をよく耳にする1年でした。実はどんな時代でも未来は読めず、景気が良いときは先が読めなくても前進している気になる。そう思います。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と、方丈記でも詠まれているとおり、いつの時代も諸行無常であることを忘れてはなりません。

インターネットが普及した社会では、論理で未来を読むよりも、直感でまず始めて修正していくほうが成果を出しやすい。そんな時代なので、小回りのきく中小企業の方が、大企業よりもフットワーク軽く活躍の場があると感じています。就職ランキングで中小企業が次々にランクインしてくる日も近いですね。

都会と田舎
養老孟司さんの本で「都会は脳で、田舎は身体である」という言葉があります。都会とは人間が脳で考えた建造物で成り立っており、田舎は科学が進歩してもなお未知が多い身体のようなものである。そのような意味です。

自分が住んでいる浜松をはじめ、地域の魅力を考える上で、とても大切な考え方だと思っています。田舎の街が都会だと背伸びをしたところで、足りないものばかり目についてしまいます。田舎なりの身体の活かし方を見失わないこと。森林、海、農作物。浜松を田舎という角度から見ると、見えてくる魅力があると日々感じています。

2013年は、いよいよ事務所の改修です。借りたばかりなのに改修から始まるという不思議なビルです(笑)※かぎやビルについての記事はこちら。同じビルの2階に本屋をオープンした若木信吾さんをはじめ、ここに集うクリエイターや来客する皆さんと、浜松を(古いビルから)発信していければと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします。

【最後にお知らせ】
誠に勝手ながら新年は8日からの仕事始めとなります。お問い合せは8日より順次返信させていただきます。

2012-12-28 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

カギヤビル

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このたび、ひょんなきっかけから事務所を借りることになりました。不動産会社を経営する高校時代の同級生から、浜松でさまざまなクリエティブな人が集う「クリエイターのための場所をつくりたい」という話があり、その意志に賛同をしたからです。(詳細はこちらの記事をご覧ください。http://www.at-s.com/news/detail/450475900.html

浜松にゆかりのある方なら、この写真を見ただけで場所が分かる方もいらっしゃるのではないでしょうか。昭和35年に建てられたので、なんと築52年。浜松の街中の端っこあたり。浜松駅からは徒歩7分ぐらいだと思います。

僕は独立するにあたり、事務所は持たない方針でした。というのも、仕事柄、創造的に考えることには頭を使い、作業的なことはMacさえあればできるので、スペースとしての事務所は必要としないからです。また、打ち合わせもクライアントの事務所、もしくはカフェですることがほとんどです。

ではなぜ事務所を借りることにしたかというと、アイデアの生まれ方が大きく関係しています。アイデアが生まれるときは、椅子に座って考えている時よりも、歩いていたり電車に乗っていたり「動」いていることが多く、雑談(会話の動き)からも生まれます。それは一見、無駄に見えるような時間かもしれません。

しかし、そこに創造力のエッセンスが詰まっていて、事務所を借りることで様々な動きが生まれる(=アイデアが生まれる)と考えたからです。つまり、自分の生活の中に強制的に「動き」を入れる。それが事務所を持つ大きな理由です。

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実際に事務所内部はこんな感じで引き渡し。さすがに年季が入っていて修復が必要な箇所もありそうですが、現状復帰は考えなくていいとのことで、壁塗りから床張りからすべて自分で考えることになります。この時点ですでに創造性が問われますね。
浜松の街中が栄えていた時代から、郊外へと人が流れ空洞化してきた時代まで、この街の流れを端っこから見てきた52歳のビルに、色々なことを学ばせていただきたいと思います。そして、新しい時代のちょっとしたきっかけにもなれたら幸いです。

『カギヤビル』facebookページ:http://www.facebook.com/kagiyabldg?fref=ts

2012-12-07 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

独立感謝祭

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先日、独立に際してお世話になった方々や親友たちを招いて『独立感謝祭』を開催しました。仕事につなげるためにお客様を招くパーティではなく、あくまでも個人的に感謝を伝えたかったので、楽しくにぎやかにひとときを過ごしたい一心でした。

類は友を呼ぶ、とはよく言ったもので、前向きでエネルギーのある人達が30名ほど集まり、とても活気あふれる会となりました。10年来の友人たちや尊敬する人生の先輩たちが出会い、つながっていく姿を見るだけで、自分としてはこの会を開いた甲斐があったと満足しています。

ところで、僕はよく「起業」ではなく「独立」という言葉を使うのですが、それには意味があります。それは「ある一定の業界でプロとしての腕を磨いてから“独り”で“立つ”」ことに意義を感じているからです。もちろん確固たるビジョンをもとに異業種に挑戦して起業することを否定するわけでは全くなく、“手に職をもって社会に役立つ”ためには「起業」ではなく「独立」の精神が必要だからです。

小手先のスキルは一朝一夕で何とかなるかもしれませんが、プロとして請け負うための“考え方や責任”の部分を養うのには時間と経験が必要だと感じています。とくに「独」の中には「虫」がいて、“〇〇の虫”となるべく勉強の姿勢を常に忘れてはならないと思っています。

ただ、もちろん「独立」といっても独りでずっと立っていられるわけではありません。色々な方々に声をかけていただき、手を貸していただき、ようやく立っていられるのは言うまでもなく、その感謝の心を忘れてはならないと心に刻んでいます。

まだまだこれから成長していく身ですが、お客様だけでなく身近な人への感謝も忘れずに、自分らしい人生を歩んでいきたいと思います。

2012-10-14 | Posted in Blog, 起業No Comments » 

 

あなたの「志」は目に見えますか?

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7年間のコピーライター時代を経て、いよいよ独立することになりました。コピーライターの外山佳邦(とやまよしくに)と申します。これまで多岐にわたる業界のキャッチコピーや商品コピーを依頼される中で、経営者から「会社のイメージづくり」や「商品のプロデュース」について相談をされることが多くありました。

その中で、感じたこと。

それは、中小企業にはデザインの力が必要である、ということです。デザインというと「装飾的なもの」と思われがちですが、装飾的なものを考える前に、まずは会社としてどうあるべきか、商品の魅せ方をどうするべきか、そのような本質から考えます。もし商品自体に魅力がなければ、商品企画から携わることもあります。

そして、経営者の「志」を見える化し、価値ある商品の魅力を正しく伝えることを、ここでは「ブランディング」と呼んでいます。ロゴマークやパンフレット、ネーミングやホームページなど、お客様が“触れるもの”のイメージを作っていくことで、その会社(商品)ならではの固有の“らしさ”を築いていきます。

日経デザイン(9月号)の特集にもあるように『顧客を呼ぶ「売り方」のデザイン』が、今の時代のキーワードだと思います。長期的なファン(顧客)を増やし、売れ続けるためには、ただモノを大量に売るだけではなくストーリーが大切なのです。お客様が、商品ができるまでの背景に共感し応援してくれるストーリーを「見える化」することがブランディングの大きな役割です。

独自の技術や熱い思いでモノづくりに励んでいる、中小企業や個人商店の魅力を世の中に伝えるために、これからがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2012-09-06 | Posted in Blog, 起業No Comments »