55634|中小企業のブランディング

ブランディング論

自社ブランドを立ち上げたい!成功を決めるのは社長の行動力です

長年、下請けやOEM製品の受注をしてきた会社から、自社ブランドを立ち上げたい!というご相談をよくいただきます。

今日も、自社ブランドのご相談で【ブランド戦略会議】を開きました。

こうした企業に共通しているのは、技術力や設備は整っていること。一見すると、自社ブランドを立ち上げることは、容易にできそうな気がします。

でも、B to Bの製造業とB to Cの小売業では商売のコツが違ったり、販路開拓が難しかったり、一筋縄ではいかないことがほとんどです。

なので、ビジネスモデルや戦略はもちろん重要なのですが、未開拓のことを突き進む「社長の行動力」が超重要になってきます。

チャレンジだからこそ、うまくいかないことが多い。でも、くじけない。どこかに活路があると信じて、人を頼り、アンテナを張って突き進む。

とにかく行動。失敗してもまた挑戦。サバイバルのような心境で、非常に胆力が必要なことです。

でもこの胆力がないと、自社ブランドを立ち上げ、軌道にのせることは到底、不可能。

それぐらい、社長の行動力によって成否が決まると実感してます。

→ブランド戦略からデザインまで。ブランディングの物語
http://www.55634t.com/?page_id=4843

2019-01-28 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

ブランディングが採用に影響する理由

「求人をしてないのに、次々とホームページから問い合わせがくるんです」と、ある経営者さん。

世間では「求人を出しても人が来ない」と、人手不足が叫ばれていますが、この会社は求人を出してないのに応募が次々にあり、この状況が数年、続いています。

ブランディングに成功している会社には、ストーリーがあります。

ホームページに事業内容だけでなく、会社の大事にしていること、強みなど、魅力的な情報が出ているため「この会社で働きたい!」という潜在的なファンがつきます。そうしたファンから求人の応募が来るのです。

自分が気に入ったお店や会社で働きたいと思うのは、自然な流れですよね。価値観が多様化する時代になってきているので、こうした傾向は、今後はもっと強まるでしょう。

ブランディングは求人にとって好影響をもたらします。採用ページだけ充実させるのではなく、会社全体のブランディングによって人が集まる時代になってきています。

2018-12-17 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

空気感はブランディングの見えない資産

普段は社員が一同にかいする機会はなく、リモートワークで事業を進めている会社の経営者さん。先日お話していて感心したのは、月に一回、社員みんなで会食している習慣を聞いたときでした。

「社員みんなで会食なんて、どこの会社でもやってそう」と、思いますよね?

これが実は、そうではありません。仕事とプライベートをきっちり分けるようになってきたご時世ですから、月に一回、社員みんなで会食するなんて、なかなかハードルが高いことになってしまっているのです。

この会社では、社員がむしろ積極的。「次はどこのお店にしよう?」と、お店選びから楽しんでいる様子がうかがえました。普段は全員で顔を合わせることがない分、こうしてまとまった時間にコミュニケーションを取っているのでしょう。

一見すると、ただご飯を一緒に食べているだけのようで、お互い顔を見ながらゆっくり話すということは、同じ方向を見て事業を進めていくメンバーにとって、かけがえのない時間となります。

そして、素晴らしいことに、この会社さんの業績は好調です。

こうして、社員がコミュニケーションを取れる場を自然に演出して、事業を円滑に進めていく。これが経営者の役割のひとつでもあります。

ポジティブな空気感は、もちろん会計帳簿には計上されませんが、ブランディングにとっては必要不可欠な資産です。

空気づくり。ブランディングを推し進める上では、非常に重要なことですね。

2018-12-13 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

石の上にも三年。ブランディングにも三年かかる?

個人的には「石の上にも三年」という格言が、好きではありません。

自分は転職もしているし、起業もしているので、変化やチャレンジはどんどんしたほうがいいと考えています。

ただ、事業として成果を出すには、三年というスパンは、非常にキリがいいと思っています。特にブランディングにおいては、三年取り組んでダメなら、大がかりな改革が必要だと思います。

自社ブランドを立ち上げるとき、一年目には、コンセプトを考えたり、試作品を作ったり、ホームページ、パンフレットなどを作成します。いわゆる準備期間。

そして、二年目。それらのツールを使って販路開拓。取引先の開拓、ネット販売など、あらゆる販路を見つけ、売上を立たせるにはどうすればいいか策を練り、実行します。本格的に販路開拓が進められるのは、この二年目になります。

三年目になると、いくつかの販路を持つ一方で、まだまだイベント出展などの単発販路が多く、継続取引が続く販路をおさえる必要があります。「棚をとる」という言い方をしますが、分かりやすく説明すると、百貨店などの棚に常に商品が置かれ、販売されている状態のことです。常設ともいいます。

こうして三年がひとつの目安になります。「もっと早く進めたい!」と思う経営者さんもいるかもしれません。ですが、ブランディングは短期のキャンペーンとは違いますので、あまり結果を急ぎすぎると、安売りにつながる危険性もあります。じっくり熟成するように、着実に一歩を積み上げる必要があります。

先日、三年間ブランディングに取り組んできたクライアントが大きな成果をあげました。相性の良い大型店舗を三年目にして見つけ、売上が一気に伸びたのです。

もう驚くほど、商品が売れる。これまでに相性の悪い売り場では、1週間で数個しか売れなかった商品が、1日で10個以上売れることもあります。

二年目まではイベント出展など、単発販路が多かったので、売上も安定しませんでした。しかし、三年目以降のこれからは、相性の良い売り場で結果を出すことで、さらに販路が広がることでしょう。

石の上にも三年。ガマンというより、チャレンジの期間。ブランディングの現場では、そう感じています。

2018-12-12 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

「やめるべきことはやめる」が、ブランディングの基本です

年賀状をだす季節が、迫ってきました。12月は、個人も法人もその準備に追われているのではないでしょうか?

先日お会いした経営者さんは、「年賀状を送るのをやめました!」ときっぱりと宣言。もう来年の年賀状は出さないそうです。

いったい何があって年賀状廃止にいたったのかを聞いてみると、シンプルな回答でした。

「年賀状に時間と経費を費やすなら、他の有効なことに使おうと思って」と。

年賀状は新年のご挨拶であり、重要なツールと思っている人は、いまだに多いと思います。たしかに歴史ある慣習ですし、それは否定できるものではありません。

しかし、それは「昔からあるから」という理由で続けていることでもあります。いまではInstagramやLINEを通じて、常に「つながっている」状態が当たり前のようになっています。

そうした時代の変化のなかで年賀状がもつ価値は、年々、下がっているのではないでしょうか。

当社でも、すでに年賀状は出しておりませんが、ビジネスには何ら影響ありません。人手不足が叫ばれる日本で、何に「時間」を投資すべきか。そのためには「何をやめるべきか」が重要です。

何でもかんでもやることに、ブランドの精神はやどりません。

何かをやめることで、何かに集中できる。この好循環をつくることが、ブランディングの基本になります。

2018-12-12 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

なぜブランディングに紙媒体が必要なのか?

インターネットが誕生して以来、情報発信の主軸はWEBになりました。

ホームページにはじまり、Facebook、Instagram、Twitterなど、SNSでの情報発信。「もう紙媒体なんていらないよね」という声をよく聞きます。

ところが「やっぱり紙媒体が必要だよね!」という、全く真逆のことを言う経営者の方と先日お話しました。

その理由を聞いてみたところ、「紙は受け取った側が、自分のお店に親近感を湧いてくれやすい。WEBでの情報発信には限界がある。紙のほうがリピーターの再来店につながるんですよね!」ということでした。

実際に、このお店ではDM系の紙媒体にあらためて投資することで、お客さんの来店率が向上したという結果を出しています。

みんながWEBだから、あえて紙。

みんながWEBに行くから、そこで情報の渋滞がおきている。ならば、渋滞を避けて空いている道へ。「人の行く裏道に道あり花の山」という格言があるように。

この時代に紙に投資する経営者はどんどん減っているので、むしろレア感が増し、きちんとしたデザインをすれば、ブランディングに寄与するのでしょう。

紙のほうが、手ざわりなどの「触覚」もプラスされ、ブランディングにとって効果的な場合もあるのです。紙の本が年々、売れなくなってきていますが、紙の本は「本を出版した」というブランディングの側面もあります。

ちなみに、この経営者さん。ホームページやSNSにもきっちり投資をされています。その上での、あえて「紙」なのです。WEBでは手軽に情報発信&広く拡散。紙では再来店&思い出してもらう。このように情報発信を使い分けているのです。

この見極め。経営者にとっての嗅覚が必要です。

「WEB or 紙」ではなく「WEB + 紙」の考え方。ブランディングでは、ますます重要になってくるでしょう。

2018-12-11 | Posted in Blog, ブランディング論Comments Closed 

 

浜松市でブランディング会社を始めて7年目

静岡県浜松市でブランディング会社を起業して、6年が経ちました。起業した当初は「ブランディングって何?」と言われることが、とても多かったです。

しかし、今は環境が変わりました。

この6年間で「ブランディング 」というキーワードをよく聞くようになり、ブランディングへの関心が世間で高まっているのを感じています。

なぜ今、ブランディングに関心が集まっているのか、大きく分けると2つの理由があります。

1つ目の理由は、同じような商品・サービスでは、市場で勝ち残れなくなったこと。高度経済成長期や人口が増えている時期は、消費も伴って伸びるので、人気の商品や儲かるサービスを真似るだけの経営でも、売上を伸ばすのは難しくありませんでした。

しかし、今の日本は人口減少時代であり、景気も急激な右肩上がりというわけではありません。その中で自社の商品やサービスを購入してくれるファンを増やすためには、「どこが違うのか」を明確にする必要があります。そのために取り組むべき施策が、ブランディングになります。

2つ目の理由は、業界の垣根が無くなったこと。IT企業のGoogleが自動運転技術で車業界にチャレンジしたり、コンビニがコーヒーの提供でカフェ需要を取り込んだり、今や他業種からの新規参入は珍しくなく、驚くことではなくなりました。

会社の経営者にとっては、業界の垣根が無くなることは今までの既得権益をおびやかされることでもあり、業界内で競合を意識していれば良い時代ではなくなりました。

裏を返せば、どの会社も他業種に新規参入できるチャンスがあるかもしれないということです。そのチャンスをつかむために必要なのが「会社の強み」を活かすこと。

自分たちはどんな技術を持っているのか、何が得意なのか、どんな価値を提供できるのか、原点に立ち戻って見直すために、ブランディングが必要になります。

この2つの理由は、どちらもインターネットが影響しています。昔は業界内でしか知られていなかったことや専門知識などがありましたが、インターネットによって情報格差がフラットになりました。

さらに、今後はネットとリアルの融合が進むでしょう。ネットはグローバルに情報を発信できる購入の場、リアルな店舗はブランド価値を体験できる場として重要な拠点になってくるはずです。

この状況は、都市部であっても地方であっても同じことです。未来は誰にも分かりませんが、時代の流れを読むことはできます。その流れをしっかりと読み、中小企業の課題をブランディングによって、これからも解決していきたいと思います。

2018-09-07 | Posted in Blog, ブランディング論, 起業No Comments » 

 

デザイン事例からデザイナーを選ぶコツ

デザイン事例を見るときに大切なこと

デザイン事例は、デザイン会社や個人のデザイナーのホームページによく掲載されています。このデザイン事例を見るときに、ちょっとしたコツがあります。

そのコツとは「デザインの背景を知ること」です。デザイン事例は、あくまで成果物。その背景には、なぜそのデザインになったか、必ず理由があります。

たとえば、会社案内パンフレットやホームページのデザインをデザイナーに頼みたい場合、デザイン事例を見て、気に入ったデザイナーを選ぶでしょう。しかし、そのデザイン事例に、デザインの背景や意図は語られているでしょうか。

デザインはコミュニケーションの成果物

もしデザイン事例に写真しか掲載されていなければ、読者はそのデザインの意図を知ることはできません。

どんな会社からの依頼で、どんなオーダーがあって、なぜそのデザインになったのか。ここまで語られていることが理想です。デザインの背景には、必ずコミュニケーションがあります。何を伝えたいのか、それを形にしたのがデザインだからです。

デザイン事例は解説が重要

デザイン事例を見れば、そのデザイン会社、デザイナーがどんなデザインをするのかが分かります。しかし、先述のとおり、デザイン事例の写真は、あくまでデザインの一部分に過ぎません。

当社のホームページでもデザイン事例を多数掲載していますが、必ず、デザインの解説とセットで掲載しています。ただ成果物を見てもらうだけでなく、デザインの背景を知ってもらうことで、装飾としてのデザインだけでなく、思考のデザインも感じてもらえることと思います。

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ブランディングの事例を見てデザインを研究する

2018-09-05 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

会社案内作成はブランディング視点でデザインしよう

会社案内のデザインはおしゃれなだけでは片手落ち

会社案内をおしゃれにデザインしてほしい。中小企業の経営者から、しばしば聞く言葉です。しかし、おしゃれな会社案内をデザイン制作しただけでは、会社本来の魅力は伝わりません。

会社案内のパンフレットは、渡した相手に「何を伝えたいか」を軸に考えるべきです。会社案内を受け取った人が「おしゃれですね」と褒めてくれたとしても、それは見た目の装飾デザインを褒めてくれたのに過ぎないのです。

「おしゃれですね」の先にある「こういう強みがあるのか」「こんな仕事を頼めそうだ」を感じてもらうのが、会社案内パンフレットの主な目的です。

デザインを作る前に会社の強みを挙げてみる

会社案内のデザインを制作会社に発注する前に、まず何を載せるべきかをじっくり考えてみましょう。会社の歴史、オンリーワンの技術、対応のスピードなど、会社案内でアピールしたいことは、それぞれの会社によって異なるはずです。

当社にはよく「自分たちで自分の会社の魅力は分からないので、客観的な視点でデザインしてください。」というご依頼が寄せられます。それでも良いと思います。第三者がヒアリングし、取材をすることで、一般ユーザーから見える視点に近いところから、その会社の魅力を引き出すことができるからです。

ブランディング効果につながる会社案内デザイン

会社案内は、初対面で会社の第一印象を決めるツールです。第一印象はとても重要です。つまり、会社案内は会社のブランディングにつながっているということを意識する必要があります。そのため、事業のビジョンやブランド戦略に理解のないデザイナーと組んではいけません。

デザイナーと同じ方向を見てパートナーとして、デザイン制作を進めるのが、ブランディング 効果を最大限に高める方法です。

実際に当社の案件で、1年間のブランド戦略会議を経て会社の強みを洗い出し、それから会社案内のデザインを完成させた中小企業もあります。それぐらい会社案内パンフレットは、ブランディング にとって重要なツールだと言うことです。

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ブランディングの事例を見てデザインを研究する

2018-09-05 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

デザインでブランディングの精度を上げる

【ブランディングデザイン】の本来の意味

ブランディングという言葉が、世の中に浸透してきました。ブランディングとデザインは同じようなジャンルの言葉であり、【ブランディングデザイン】と、つなげて言ったりもします。

しかし、「ブランディング」という言葉だけでも、その概念を理解するのは一般の人には難しく、まして抽象的な意味に聞こえる「デザイン」とくっつけることで、正しい意味が伝わらない可能性があります。

そこでまず、この2つのキーワードを分けて整理します。ブランディングは、その企業の強みを活かした独自のサービス・商品を打ち出すことでファンを獲得し、長期的に売上を増やすことです。デザインは、そのブランディングを成功させるために不可欠な表現方法です。

つまり、ブランディングとデザインは同じ意味では全くなく、ブランディングという大枠の中で、デザインは活用されるということです。

デザインを活用することでブランディングが完成する

ブランディングは「価値をつくること」であり、デザインは「価値をつたえること」です。もしブランディングを進めるうえでデザインを上手く活用しなければ、価値ある商品であっても、その価値は正確には伝わらないでしょう。

デザインは、形や色、写真や背景、文字の大きさまで、その仕様は多岐にわたります。ブランディングを進めるには、ロゴマークをはじめ、ホームページ、パンフレット、ショップカードなど、デザインすべきものは多数あります。

これらのデザインを放棄し手を抜いてしまえば、ブランディングはゴールまで辿り着くことはできません。

ブランディングの精度を上げるためのデザイン

ブランディングを成功させるには、ブランド戦略に理解のないデザイナーと組んではいけません。ブランディングにおけるデザインは決してアートではなく、ビジネスの上に立脚したひとつの表現方法に過ぎません。そのため、デザインはブランディングの中でブランド戦略に基づいた表現でなければならないのです。

デザインは企業の課題をなんでも解決する万能薬ではありませんが、デザインの力によってブランディングが飛躍的に成功することもあるでしょう。もしiPhoneが発売当初の美しいフォルムのデザインで世の中に登場していなかったら、今ほど普及してなかったかもしれません。Appleは、ブランディングにおけるデザインの重要性をしっかりと理解している企業といえます。

デザインによってブランディングの精度は上がります。もし外部のデザイナーと二人三脚でブランディングを進めていくのであれば、ブランド戦略を理解してくれるデザイナーと組むことが、ブランディングを成功させる最も近道な選択肢といえます。

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ブランド戦略からデザインまで。ブランディングの物語

 

2018-08-08 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

中小企業はブランディングで成果を上げやすい

中小企業のブランディングは一点突破

大企業はさまざまな事業を展開しているため、必然的に企業の総合力を感じます。しかし、世の中で突き抜けている企業といえば、むしろ中小企業のほうが多いのではないでしょうか。

ブランディングは、企業の強みを活かして特化することから始まります。一点突破の発想です。ある分野でマニアックになり、専門性を発揮すれば、競合他社がマネすることが難しくなります。あるいは、他社が参入できない、ブルーオーシャンの市場を築くことができるかもしれません。中小企業にとって不利な資金の体力勝負ではなく、アイデアと一点突破で突き抜けることが重要なのです。

大企業は新規分野に参入するのに慎重にならざるを得ず、市場調査などに時間をかける傾向にあります。中小企業であれば、まずトライしてみて市場の反応を見ながら改善を積み重ねる発想で、ものづくりをすることもできます。

ブランド戦略の実行は即断即決の積み重ね

中小企業であるメリットは、決断力と機動力を活かせる点です。ブランディングを進めていくと、いくつもの決断をしなければならず、事業の方向性について大きな経営判断をする場面もあるでしょう。そのときに経営者が即断即決をすれば、中小企業はその日からすぐ行動を起こすことができます。大企業であれば何日も社内稟議に時間がかかることでも、中小企業ならではの機動力を活かすことができるのです。

即断即決は、簡単なようにみえて難しいことです。しかし、中小企業はせっかくそのアドバンテージがあるので、スピード感をもって即断即決し、トライアンドエラーを繰り返すことが重要だと思います。

実際にブランディングを進めていくと、当初の思惑とは異なる状況や、ターゲットとして想定していなかった意外な顧客から支持を得たりすることがあります。大同小異で、大きな方針はブレずに小さな改善を積み重ねること、トライアンドエラーはブランディングにとって必要なことなのです。

デザインとインターネットを最大限に活用する

最近では「デザイン経営」や「デザイン思考」といった言葉を、よく耳にするようになりました。しかし、デザインを経営に取り入れている中小企業は、全体から見れば、まだまだごくわずかだと言えるでしょう。

たとえば、ブランド戦略を策定して自社ブランドを立ち上げたとしても、その価値を伝えるときにデザインを活用しなかった場合、せっかくの商品・サービスの魅力がしっかりと伝わらない可能性があります。ブランディングとデザインは、常にセットで考えないとなりません。

インターネットにより、昔に比べれば「見つけてもらいやすい」環境になりました。どんな価値があるものを提供しているか、どのようなオンリーワンの技術を持っているか。そういった「価値を伝えること」をホームページやFacebook、Instagramを通じて、情報発信をすることができます。

以前は、宣伝広告というとテレビコマーシャルや折込チラシ、駅貼りポスターなど、大きな費用がかかることが情報発信のネックでした。しかし、インターネット上では、企業の大小はあまり関係しないので、中小企業であっても十分に情報発信を行うことができます。つまり、大企業と同じ土俵で勝負ができるということなのです。

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中小企業をブランディングするうえで必要なこと

2018-08-08 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

東京のブランディングと地方のブランディングの違い

東京でデザイン制作会社につとめている知人が、以前こんなことを言っていました。「東京でデザインの仕事をしていると、広告代理店からの発注がほとんどだよ。クライアントと二人三脚でブランディングする案件をしてみたいよ」と。

東京でブランディングというと華やかな印象

東京でブランディングというと、大手広告代理店や有名なデザイン事務所が手がける、大型のブランディング案件が印象的です。佐藤可士和さんを起用したUNIQLOは、まさにその象徴とも言えるでしょう。ブランド戦略のうえでプロモーションが必要とあれば、全国放映のテレビコマーシャルをたくさん流したり、とても華やかな世界に見えます。

磨けば光るブランディングの原石が地方にはある

一方で、地方でのブランディングの仕事は、華やかさはなく、東京に比べればひとつひとつは小さな案件です。しかし、経営者の独創的な理念にもとづく中小企業や、オンリーワンの技術をもった事業展開など、多様なおもしろさは相当あると思います。

たとえば、農家さんが一生懸命に育てた野菜をブランド化するときなど、畑の片隅で打ち合わせすることもありますし、製造業の取材では油の匂いがただよう工場で写真撮影します。まさに、ブランドの原石が目の前にある。これから世に出ていくというワクワク感があります。

東京のお店には、ブランディングやデザインが仕上がった商品が並びます。そこには美しい装飾やオシャレなパッケージが目に入りますが、もしかしたら、その原石は地方で生み出されているのかもしれません。今では地方発で東京ではなく、地方発でもいきなり世界というケースも考えられるでしょう。

東京といっても業種によってさまざまですし、一概に東京でのブランディングはどうというつもりはありませんが、ユニークなブランディングの原石に出会う可能性は地方のほうが高い気がしています。

ブランディングの鉄則は場所を問わず普遍的

では、東京と地方でブランディングの中身は違うのかというと、そんなことはありません。ブランディングで成すべきことは、東京でも地方でも関係ありません。場所はどこでも、ブランディングにおいて「会社の強み」を活かして突き抜ける、という鉄則は変わらないのです。

ブランディングは、その会社が持っている人・もの・資金のリソースを最大限に注力し、市場の中で共感を得て長期的なファンをつくるのが目的です。高度経済成長期の日本は大量生産・大量消費でしたが、これからの時代、一定数のファンさえ獲得できればビジネスが成立するブランドが、日本中で増えてくることでしょう。

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ブランディングについて基礎を学ぶ

2018-08-03 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

デザインを内製してもディレクターは外注をおすすめする【3つの理由】

パンフレットやホームページ、まず自分たちでデザインしてみようよ。こう思う経営者は少なくありません。

近年では、ホームページとSNSを連動させて即時性が必要だったり、自社内でやったほうが早く済むケースも増えてきました。その流れで、これまでパンフレットなどの印刷物やホームページのデザインを外注していたけれど、自社内でできないか検討する企業もあるでしょう。

しかし、そう簡単にデザインの内製がうまく進まない理由があります。

イラストレーターを使えてもデザインはできない

デザインをするためのソフトで代表的なものは、Adobe社のイラストレーター、フォトショップが有名です。デザイン会社でなくても、これらのグラフィック系ソフトをお持ちの会社を見かけます。

社長は社員にソフトの使用方法を覚えてもらえば、すぐにデザインが内製できると考えるでしょう。しかし、ソフトはただの道具であって、道具の使い方を覚えたとしても、デザインの仕上がりが上手いかどうかは別問題。トンカチやカンナの使い方を覚えたからといって、大工さんのように巧みに木を加工できませんよね。それと一緒です。

また、印刷物に必要な専門知識と、ホームページ制作に必要な知識も異なります。さらに、SEOやSNSの運用に必要な知識もまた別物です。これらのスキルを総合的に身につけるのには時間がかかります。表面的な装飾デザインに加えて、デザイン思考でプロジェクトを進める能力はそう簡単には身につかないものです。

デザインと経営を結びつける能力が必要

たとえば、グラフィックデザインの専門学校を卒業した若者を1人採用すれば、自社のパンフレットやホームページのデザインを内製化できると考える経営者もいます。しかし、デザイナーを採用してもなかなかデザインが進みません。その原因は、デザインの良し悪しの基準がないからです。

デザインは本来、事業の方向性やターゲット、ブランド戦略に基づいて、その仕様を決定すべきです。経営者の好みだけで決めてしまうと、ターゲットとのズレが生じます。

グラフィックソフトは使えるけれどビジネスの経験が浅いデザイナーは、どのデザインがベストなのかを推し量る経験値と基準を備えておりません。そのため、経営者にデザインの判断を仰ぐことになるのですが、経営者でもどのデザインがベストなのかは、分かりません。こうしてデザインを内製化をしてスピードアップするつもりが、かえってプロジェクトが進まなくなってしまうのです。

クリエイティブディレクターがデザインを監修する

デザインの世界では、グラフィックデザイナーやコピーライターの経験を経て、10年ぐらいで「クリエイティブディレクター」としての能力が身につきます。

クリエイティブディレクターは、ビジネスの観点とデザインの良し悪しから全体を俯瞰してとらえ、そのタイミングでベストなデザインは何か、答えを導き出します。

これまでの豊富な経験から、パンフレットなどの印刷物に必要な専門知識を身につけ、撮影の際の注意点やホームページとSNSの連動性なども考慮して、デザインマネジメントをすることが可能です。デザインを内製化した場合、このようなクリエイティブディレクターに定期的に進捗をチェックしてもらうことで、デザインの品質は高まり、方向性が定まります。

クリエイティブディレクターを社員で雇うとなると人件費の高い職種になってしまうので、外注としてデザインマネジメントに携わってもらうのが理想的だと考えます。

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クリエイティブディレクターが監修した事例を見る

2018-08-02 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

デザイン料金の基準をプロが解説

デザイン料の相場を知りたい。制作料金の目安を知りたい。デザイナーにデザインを依頼する前に、こうした予算感の不安が大きい方は多いのではないでしょうか?

ロゴマーク、ホームページ、パンフレットなど、デザインの制作物は多岐にわたります。今回はデザイン料金の基準や目安についてお伝えしたいと思います。

デザイン料金は「費用」ではなく「投資」と考える

まずはじめに、デザイン料のことを費用と捉えるのではなく「投資」と捉えることを前提としてください。本来、デザインの価値は「いくら投資して、いくら売上に寄与したか」で決まるべきです。

たとえば、ホームページを100万円でリニューアルしたとして、ホームページ経由のお問い合わせが増加し、1年間で500万円分の受注が増えたとします。仮に、リニューアル前の1年間は100万円分しかホームページ経由の受注がなかったとすると、このホームページリニューアルは成功した投資と言えるでしょう。しかもホームページは、1年間で使えなくなるものではありません。その後も売上に貢献することを加味すると、このケースでは大きく有効な投資手段だったといえます。

デザインは投資であるという前提に立つと、その投資がどれだけ役立つかどうかでデザイン料金を判断すればいいでしょう。個人のデザイナーに依頼するのか、法人のデザイン会社に依頼するのかによっても、デザイン料金は変わります。

ロゴマークは旗印として重要なアイテム

ロゴマークのデザイン制作料は、3〜50万円ぐらいの幅があります。大企業や大きなプロジェクトとなれば、デザインが決まるまでのプレゼンや工程がもっとかかるため、デザイン料はこの範囲でも収まらないでしょう。

ロゴマークは一度作ってしまえば、その後、何年も使うことができます。老舗の和菓子店や旅館をはじめ、ロゴマークを何十年も使っている企業も少なくありません。ロゴマークは直接売上に結びつきにくいものですが、企業やブランドのシンボルとなる重要なものです。

デザインはマークのみでいいのか、それとも書体までオリジナルでデザインしてほしいのか、によってデザイナーの労力も変わるため、料金も変わってくるケースが多いでしょう。当社の場合は、ロゴマークの正しい使い方をまとめた「仕様書」を作成し、デザインとともに納品することも承っています。

ホームページのデザインは投資に見合うことが多い

ホームページのデザイン料は、サイトの規模、ページ数によって大きく異なります。またデザインだけでなく、システムのプログラミング費用もかかるケースが多いため、案件ごとに御見積となることが一般的かと思います。ただ、決められたテンプレートを使用したホームページ制作もあり、そのような場合はパッケージ価格のように料金が事前に決められていると思います。あくまで案件ごとの御見積の話にかぎると、中小企業で50〜200万円ぐらいのデザイン料金が目安になるかと思います。

ホームページは「24時間、稼働する営業マン」に例えられるように、インターネット上に公開されていることで、国内だけでなく世界からも閲覧できますし、閲覧時間の制限もありません。そのため、デザイン料金が高くても、その分、高いクオリティのホームページができれば、投資に見合うことが多いように思います。

ホームページをご自分で作られている方も多いかと思いますが、客観的に見たサイトの分かりやすい構成、SEOを踏まえたサイト運営、SNSとの連動性など、ホームページはただ情報を載せれば見てもらえるわけではないので、総合的に相談に乗ってもらえるプロに依頼したほうが、情報発信の基盤としてのホームページを構築できると思います。

パンフレットは紙のサイズ・印刷部数によって変動する

紙媒体の代表的なものといえば、パンフレットです。WEBやSNSが情報発信の主流になる中、いまだパンフレットの需要は多くあります。やはり、目の前の相手に手渡しで説明できるメリットは大きいですね。

パンフレットのデザイン料金は、紙のサイズ、ページ数によって異なります。一般的なサイズで8ページ程度のパンフレットであれば、20〜50万円ぐらいでしょうか。撮影が必要かどうか、何冊印刷するか部数によっても料金は変わってきます。

 

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ブランディングの事例を見てデザインを研究する

2018-08-01 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

広報をブランディング視点から考える【3つの大切なポイント】

広報とブランディングは、同じことのようなイメージをもたれていますが、実際には違います。広報とブランディングの違いについて解説したいと思います。

広報はプロモーションや広告宣伝なのか

まず「広報」という漢字の意味をそのまま解釈すると「広く報じる」ですね。世の中に自分たちの会社や商品を広く報じたい、というプロモーション意識が広報の根本にあります。「広く報じたい」のは自分たちなので、広報担当者がメディアに働きかけたり、プロモーションを仕掛けたり、自ら動く必要があります。

広報と集客は厳密には異なりますが、行政ではなく企業が広報をおこなう場合は、少なからず「集客」への意識は高いといえるでしょう。そのために世間で注目を浴びそうなネタやキーワードを選んで広報を実践することになります。

広報と似たような言葉で、広告宣伝やPRがあります。広告宣伝は、メディアの枠を買ったり、お金を払って広告を掲載するのが一般的です。PR(パブリックリレーションズ)は、世間的な関心事や価値ある情報を流し、取材してもらう形式です。前者は主観的、後者は客観的ともいえ、広報はPRに近いニュアンスだといえますが、PRは双方の信頼関係を築くという意味合いもあり、広報よりも広い意味をもつと言えるでしょう。

オウンドメディアは広報の王道になりえるか

近年注目されている手法に「オウンドメディア」があります。自社のウェブサイトを広報のツールとして活用し、さまざまなコンテンツを自分たちで考え、インターネット上に公開します。オウンドメディアは、自社に関心を持ってもらうコーポレートブランディングにもつながり、非常に有効な広報ともいえます。

しかし、テレビや新聞に取り上げられて一気に商品が売れたり、ホームページのアクセス数が急増したりというインパクトは、オウンドメディアにはありません。SNSで話題になってアクセス数が伸びることはあっても、瞬間的なインパクトはまだまだマスメディアのほうが強いでしょう。そのため、社内でオウンドメディアの重要性を理解してもらうことが大変で、広報担当者のモチベーションを保ち続けるのも難しくなってきます。

オウンドメディアを何年もかけて運営できる企業は、よほどコーポレートブランディングへの理解が進んでいる企業であり、そのための運営予算もある企業に限られてきます。まして、中小企業には広報専門の担当者がいないことのほうが大半で、ほとんどの広報担当者は様々な業務を兼務しています。そういった観点から、オウンドメディアが広報の王道になる日は、まだまだ先だと感じています。

ブランディングの大枠のなかで広報を位置づける

広報は、あくまでブランディングの一部に過ぎません。ブランディングに取り組む上では、顧客との接点、ターゲットとなる潜在顧客との接点など、すべての「接点」においてイメージを統一したり、価値を伝えるデザインをマネジメントする必要があります。

その接点は、たとえばロゴマークであったり、ホームページであったり、スタッフ一人一人の接客態度であったりします。そうした接点の一つ一つでブランドらしさを築くのがブランディングで、ブランディングは地道な作業です。しかし、ひとたびブランドを築いてしまえば、頻繁な広報をしなくても商品の名前は覚えられ、顧客の記憶にブランドイメージが根付き、長期間にわたって売上に寄与します。

広報を単体で考えるのではなく、商品開発、サービス設計、プロモーションなどのブランディングをおこなっていく上での、一つの施策として広報をとらえることが重要です。大企業では縦割りで広報部署があるため、ブランディングの大枠のなかで横断的に部署をまたぐのは難しいかもしれませんが、中小企業は経営者の理解が得られれば、スピード感をもって実行できると思います。

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1.ブランディングの理解をもっと深める

2.ブランディングの具体的な手法を知る

3.ブランディングの事例を見て研究する

2018-08-01 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディング10の事例から見る|日本の中小企業のブランド戦略

ブランディングは、大企業が取り組むものだと認識されがちです。しかし、実は中小企業のほうがブランディングに取り組みやすいのをご存知でしょうか?

ブランディングは大企業だけのものではない

大企業は、CMを大体的に打ったりしてプロモーションに力を入れることで、とにかく認知度を高めています。全国民がしっているようなブランドやメーカーもあるでしょう。それだけ認知度が高いと、「聞いたことがある」というだけで信頼感を得られやすいし、大企業だから安心というような目には見えない安心感というものを感じることがあります。

しかし、実際に新規ブランドを立ち上げるにあたっては、大企業は会社の大きさ、関わる人の多さがデメリットとなり、スピード感に欠けることが多いです。担当者がその場で即決する権限をもっておらず、一旦、持ち帰って社内調整に時間を費やしたり、ブランディングをする上で武器になる「スピード感」が備わっていないことが多々、見受けられます。

中小企業がブランディングで突き抜ける時代へ

その点、中小企業であれば、経営者の即断即決で物事を進められることが多いです。自社の強みを活かしたり、自社ブランドを構築する上では、この決裁スピードが速いということが、大きなアドバンテージなのです。ただ予算の面からいえば、やはり大企業の資本力にはかないません。そこは知恵を絞り、ひとつずつ事業、ブランドを前に進めていく必要があるのです。それこそが、中小企業のブランディングの醍醐味だと感じています。

ここで紹介するブランディング事例は、中小企業が自分たちならではの強みを活かして、価値をつくり、価値をつたえていくことにチャレンジしている事例です。ブランディングが大切だと気づいているけど、何から取り組んでいいのか分からない、という経営者にとって、役に立つことと思います。

中小企業でも取り組める、ブランディング10の事例

 

1.商品のポイントをデザインとキャッチコピーで伝える

2.上質なクオリティをホームページのデザインと写真で表現する

3.商品カタログのデザインで世界観を伝える

4.ロゴマークと看板のデザインでお店の個性をかもしだす

5.社歴やストーリーをまとめた会社案内のデザイン

6.老舗の書店が紙袋やしおりをリニューアル

7.林業の魅力をホームページのデザインで見せる

8.ネーミングやコンセプトからブランディングを手がける

9.老舗和菓子店の雰囲気を伝えるパンフレット

10.製造業の工場を取材。こだわりを伝えるパンフレットを制作

2018-07-31 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

デザイン経営を考える。デザイン思考は日本に根づくか。

NewsPicks(ニューズピックス)で「デザイン経営」の特集がアップされました。
(※記事の中身は有料会員しか読むことができません)

【入山章栄×林千晶】経営がデザインを求めだした理由

【宗像×梅澤】特許庁、デザイン経営への挑戦

【Takram田川欣哉】20年後、生き残る企業の条件

タイトルだけ見ても、デザインの重要性が増していることが伝わるかと思います。記事の中身も非常に興味深く、ブランディングやデザインに投資することで「売上が上がる」ことにも触れられています。

デザインを経営に取り入れることが、日本でも普通になる

この特集で重要なことは、一言でいうと「デザインと経営はつながっている」ということです。これは当たり前のことなのですが、今まで日本では一般的に別物だと捉えられていました。

デザインは本来、経営や事業計画に基づいた表現、ブランド戦略に基づいたブランドの方向性のはずです。その点から見ると、経営とデザインは直結していて当然です。日本では、まだまだアートとデザインが混同されていますが、商業デザインはビジネスの上に成り立っているため、自己表現のアートとは異なります。

これから10年で、この理解はもっと進むでしょう。デザインを経営に取り入れる会社が普通になり、そうでない会社が生き残るのは厳しい時代に突入すると考えます。それほど、インターネットによって情報があふれ、「一体、何が強みなのか」を表現することが重要になってきているということです。

「デザイン×経営」は、ブランディングである

これまで10年以上デザインの仕事に携わり、デザイン×経営とは、ブランディングのことだと実感しています。今回の経済産業省・特許庁の「デザイン宣言」も、もしかしたら、すでに先入観が構築されてしまった「デザイン」という言葉を使うより、まだ意味が浸透しきっていない「ブランディング宣言」という言葉で表現したほうが、スッと受け入れられる可能性が高かったかもしれません。

ただどんな言葉を使ったとしても、本質的には同じことです。ひとりでも多くの経営者がデザインやブランディングの重要性に気づき、自社の強みを活かし、ビジネスを加速することを願っています。

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デザインを経営に活かす。ブランディングストーリーを読む

2018-07-29 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

デザイン経営宣言(経済産業省・特許庁)を発表。ブランディングに注目が集まるか。

経済産業省・特許庁が2018年5月に「デザイン経営」宣言を発表しました(詳細はこちら)。

企業が事業を営むうえでデザインは重要であり、ブランド価値を生むと言及しています。デザイン経営とは、まさにブランディングに取り組むということです。

デザインは、企業が⼤切にしている価値、それを実現しようとする意志を 表現する営みである。それは、個々の製品の外⾒を好感度の⾼いものにする だけではない。顧客が企業と接点を持つあらゆる体験に、その価値や意志を徹底させ、それが⼀貫したメッセージとして伝わることで、他の企業では代替できないと顧客が思うブランド価値が⽣まれる。

中小企業のブランディングに携わっていて、日々感じていることと同感です。これまで日本では「良いものさえ作っていれば売れる」と、信じられてきました。当然ながら良いものを作ることは素晴らしいことであり、確かにそうだと言える側面もあります。

ただ、その「良さ」が本当に伝わっていますか?という点が重要なのです。せっかく良いものを作ったとしても、その良さが伝わらなければ購入者やファンは生まれません。良さを「伝えること」にも、良いものを作ることと同じぐらい熱量をもつ必要があるのです。当社のホームページでも「ブランディングとは」ページで、その重要性を語っています。

「デザイン経営」は、そのリターンに⾒合うだろうか。各国の調査は「YES」であることを⽰している。欧⽶ではデザインへの投資を⾏う企業 パフォーマンスについての研究が⾏われている。それらはデザインへの投資を⾏う企業が、⾼いパフォーマンスを発揮していることを⽰している。 例えば、British Design Councilは、デザインに投資すると、その4倍の利益を得られると発表した。

「デザイン経営」宣言の中でも、上記にあるように、デザインに投資することで実際に4倍の利益を得られるというデータにも言及しています。当社ホームページの「効果・改善事例」に掲載しているように、利益だけでなく様々な効果がブランディングによってもたらされています。

「デザイン経営」宣言では、具体的な基準として2つの条件を挙げています。

「デザイン経営」と呼ぶための必要条件は、以下の2点である。
① 経営チームにデザイン責任者がいること
② 事業戦略構築の最上流からデザインが関与すること

2つとも非常に重要なことで、デザイン経営・ブランディングに取り組む上では、どちらも欠かせません。しかし、この2つを満たす人材は高度な「クリエイティブディレクター」であり、デザインの知識だけでなく、経営の知識も身につけたスペシャリストです。

中小企業でそんな希少な人材を見つけ、採用し抱えることは現状難しいでしょう。クリエイティブ人材が多く集まる東京ならまだしも、特に地方ならなおさらです。その現状を踏まえると、中小企業は外部ブレーンのクリエイティブディレクターと二人三脚する形が理想的だと感じています。

自社の経営状況、事業戦略を理解してもらいながら一緒に未来を考える。常にデザイン思考や第三者の視点からアドバイスを受け、事業にデザイン思考を自然に取り入れていく。その形が、中小企業が「デザイン経営」を実現する方法だと感じています。

その形を実現できるよう、当社では「アドバイザー」と「デザイン」というカテゴリーに分けてデザイン経営をサポートできるようにしています(詳しくはこちら)。

デザイン経営・ブランディングは、「強みを活かして、突き抜ける」ことで成果を上げます。これからデザイン経営を取り入れ、強みを活かして突き抜ける企業が増えていくことを応援しています。

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ブランディングは「経営」と「デザイン」の融合である

 

 

2018-06-28 | Posted in Blog, その他, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの道は「コツコツ」で開ける

午前中にブランディング案件の看板デザインを仕上げ、続いてホームページの構想を考えました。この春オープンするカフェのブランディング案件があり、そのデザインアイデアを膨らませています。

午後からは住宅関係の企業からの依頼でブランド戦略会議。住宅という競合ひしめく中で、独自のブランド価値をどのように築くか、その戦略を練ります。

核となるアイデアは昨年決まったので、あとはどう伝えていくか、デザインの力が重要となります。

ブランディングは一朝一夕に完成するものではなく、1ヶ月単位で戦略を立てたり、改善策を考えたりすることで、コツコツ進化していきます。変化の激しい時代こそ、その日々の変化の積み重ねが他社との差となります。

今日の新聞で「銀行員の転職希望者が急増」と見出しにありました。僕たちが就職活動をした頃、公務員に次いで人気だった職が、このようなフェーズになるとは、その当時はほとんどの人が予想しなかったことでしょう。

しかし、時代はしっかりと、着実に動いているのです。銀行に限らず、その動きにしっかりと反応できた人、企業、チームが、これからの時代に生き残っていくのだと思います。

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ブランディングで共感を得てリピーターを増やす

 

2018-01-15 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの成果を実感できるまで

ブランディングの成果を実感するには、3年や5年、あるいは、それ以上の時間が必要です。

経営者としては、すぐに成果が実感できるものに投資をしたいと思うことは当然なのですが、ブランディングは、一時的かつ部分的なものではなく、会社にとって必要不可欠といえる継続的な積み重ねであり、まさに「経営」そのものとも言えます。

「遠きをはかるものは富み、近きをはかるものは貧す」という、二宮尊徳さんの格言があります。ブランディングもまさにこの格言どおり、「遠き(将来)」のために今、取り組むものです。

大事なことは、いち早くスタートを切り、ブランディングに取り組むことです。

目の前の仕事や業務に追われ、その場しのぎの対処ばかりしていても、将来への投資はできません。事業はいつか衰退し、これまでのビジネスモデルが通用しなくなる日が、いつかは訪れます。

ブランディングには歳月がかかりますが、長い時間がかかるからこそ、いち早く取り組むことで、自社の強みがより明確化し、他社との差別化がいち早く進みます。

今の状況から短い期間で変わろうと思えば、必ず無理が生じたり、組織に歪みが出やすくなります。ましてや主力事業が衰退期にさしかかり、収益が悪化してからでは、ブランディングに取り組む費用の捻出が難しくなるでしょう。

ブランディングに成功している企業は、自分たちの強みにいち早く気づき、他社に先駆けてその強みをさらに磨きをかけ、スピード感をもって色々なことを改善していきます。

それは、ブランディングは一朝一夕には築けるものではなく、積み重ねで築きあげるものだと、経営者が気づいているからです。そして、ビジネスとは初めから正解が見えることはほとんどなく、まずやってみて、気づいて、改善するということに慣れています。

そのため、将来のためにいち早く取り組むことの重要性を実感していて、ブランディングにもいち早く取り組んでいるのです。

これまで日本は、右肩上がりの成長を続けてきました。これからの時代は、今までのような急成長は難しいでしょう。何か成長分野があって業界ごと成長するというイメージよりも、どの業界においても、「他社と何が違うのか」「どういったところが強みなのか」を明確にすることが求められます。その違いが明確な企業ほど、リピーターやファンが増え、将来的に多くの受注を得ることができるのだと思います。

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ブランディングで会社の強みを活かす方法

2016-12-06 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングは1日にしてならず

どんなに勢いがあっても、数年はかかる。それが「事業」です。勢いの裏には、かならず、1年1年の、1日1日の、積み重ねがある。事を成し遂げようとしたら、何かを積み重ねる必要がある。つまり、継続する必要がある。

継続したうえで、止めるものは止める、続けるものは続ける。「継続は力なり」という名言があるけれど、これを実践している人は、意外に少ない。

多くの人は、桜が咲くころには、新年の誓いを忘れている。でも、積み重ねる人は、静かに続け、静かに革新している。ブランディングの仕事をしていると、そんな場面によく出会います。

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ブランディングの事例を見て研究する(実績一覧)

2016-06-05 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

「ブランディング」と「集客」は、似て非なるもの

「ブランディングを始めれば、すぐに集客できますか?」

ときどき、こうした質問を受けることがあります。その答えは「すぐに集客にはつながりません」です。そうお答えすると、質問された方は残念そうな顔をされますが、そもそもブランディングは「一時的な集客」を求めるためのものではありません。

なぜなら、一時的なブームや集客は、そのときは一時的に売上がアップしても、その後の継続的な売上は見込めないからです。

では、ブランディングは集客につながらないのか、というと、そんなことはありません。長い目でみて集客につながります。セールやキャンペーンのような「一時的な集客」ではなく「継続的な集客」と言ったほうがいいでしょう。

“遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す”

これは、かの有名な二宮尊徳(金次郎)氏の言葉です。ブランディングの考え方は、まさにこの考え方と同じです。10年後を見すえて、どんな信念を持ち、会社や事業をどのようにつくっていくか。遠きをはかるのです。

遠きをはかれば、事業に一貫性がでます。一貫性を支えるのは信念であり、その信念やストーリーに人々は共感し、企業や商品のファンになってくれるのです。その考え方を基準にすれば、一時的な集客より、大切にすべきものは、ファンであり、リピーターなのは言うまでもありません。

即効性のある一時的な集客をのぞむのであれば、それは近くをはかることであり、ブランディングに価値を求めるものではないのです。瞬間的な売上より、長期的な売上をつくる。そのためにブランディングは必要なのです。

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ブランディングとは?集客との違いを理解する

 

2016-04-18 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランドとは、体験そのものである

ひとむかし前に「ブランド」というと、高級ブランドを思い浮かべる人が多かったと思います。

ブランド品というと、たいていはルイ・ヴィトン、プラダ、グッチのような海外の高級ブランド品のことを、指すようなイメージです。たしか15年ほど前、大学生でも高級ブランドの財布やバッグを持ち歩くことが普通なほど、流行していました。高級ブランド品の流行と同じように「ブランド」という言葉も、同義で流行していたのでした。

でも今は、高級ブランドももちろんブランドのひとつなのですが、それだけではありません。ブランドという概念は、あらゆるサービスや商品において、重要になってきています。しかも、物だけでなく体験として。

物から体験へ、時代は大きく流れています。同じような物はインターネットによって、これまでよりも価格競争になりやすく、購入者が価格を基準に選ぶことが、容易になりました。そのいっぽうで、「せっかく物を買うのであれば、納得いく物を」という購入動機が高まってきています。

そこで重要なのが、体験です。何かを制作する体験とかだけでなく、そのブランドから感じる「雰囲気を感じる」ことも1つの体験です。体験をつうじて購入者が判断するのは、価格で選ぶという基準ではなく、「好き」「ファン」という感覚です。

以前は、「みんなが高くて質が良いと感じるもの」が、ブランドとして認められる大きな条件でした。でも今の時代は、「自分が好きでいられるもの」という個々の感覚、ひとりひとりの感性に響くブランドが、支持されるようになってきました。

価値観が多様化してきた、とも言えます。みんなが大きな価値観を共有している時代であれば、あこがれの対象も限定されます。なぜなら、みんなが、あこがれるからです。だから、あこがれる対象は少ない数になるのです。でも、価値観が多様化すると、それぞれのあこがれが出てきます。であれば、それぞれの好きなブランドも、当然ちがうようになるのです。

「このブランド、気になる」から、体験は始まります。お店でもそうす。「あのお店、気になる」から始まりますよね。それが実際にお店を訪れて、お店の雰囲気や店員さんの対応によって、印象が変わります。イメージどおりに良いお店だった、ということもあれば、あまり気に入らなくて残念だった、ということもあるでしょう。それも体験です。

ただモノをつくる時代から、好きになってもらえるような想いを込めたモノづくりへ。その中核になるのがブランディングであり、体験だと思います。

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ブランド戦略からデザインまで。ブランディングの物語

 

2016-04-11 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングは「経営」と「デザイン」の融合である

コンサルティングとデザインが一体になる

つい先日、博報堂DYホールディングスが、海外のデザインコンサルティング会社IDEOへの出資を発表しました。これは広告代理店とデザインファームとの連携強化というより、むしろ融合に向かっていると捉えたほうが本質的だと思います。

昨年5月には、世界最高峰のコンサルティング会社のひとつ、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、デザイン会社であるLUNAR社を買収しました。この買収からも分かるように、世界はいま「コンサル」「デザイン」「広告」などのサービスが、融合し始めているのです。

さらにいえば、「ビジョン」や「マネジメント」の分野まで融合してきています。つまり、行き着く先は、企業のブランディングでしょう。ブランディングの現場では、経営者にヒアリングして課題を抽出するのですが、そもそも課題がどの分野に当てはまるかを、わざわざ区分することなどありません。

経営の課題にそもそも区分などない

たとえば、新規事業の立ち上げ、自社ブランドの構想、ブランド管理、既存事業の改善、販路の拡大、ホームページのデザイン、お店のディスプレイ、商品の陳列方法など、これらはすべて経営に関連する課題です。中小企業の場合は、経営者がすべてひとりで考えている場合もあるのです。

こうした課題に対して、コンサルやマーケティングで解決できるのか、それともデザインの改善が必要なのかなど、施策のアプローチは多岐に渡ります。これらをひとつの企業で解決できる、もしくは解決できる範囲が広ければ、クライアントとしては何社もコンセンサスを取る必要がなく手間も省け、なにより信頼できるパートナーと「ビジョン」を共有しながら、課題解決にのぞむことができます。

「誰に頼めば解決できるのか」が重要

簡単にいえば、経営するにあたって課題に明確な区分はないということです。クライアントは抱えている課題を区分などしておらず、誰に頼めばその課題を解決できるのか、もっと良い解決策が見つかるのか、それを求めているのです。その糸口が見つかれば、戦略コンサルでも、デザインでも、広告でもかまわないわけです。

つまり、クライアントは課題に明確な区分などしていないわけですから、経営戦略、事業内容、マーケティング、システム開発、デザイン、広告まで、一貫してサポートできる組織が、コンサルティングやデザインを提供するうえで最も付加価値が高くなるでしょう。

これらの融合を推し進めているのは、やはりITでありインターネットです。メールやSNS、Skypeなど、コミュニケーションにかかる時間は、ITによって、今やどんどん短縮されつつあります。これまでは、それぞれの区分を分けざるを得なかった分野でも、インターネットのインフラが整ったことで、コミュニケーションの速度が上がり、融合が可能になってきています。

中小企業こそブランディングに取り組みやすい

実は中小企業のほうが、この融合は進んでいます。なぜなら先ほど挙げたように、中小企業では経営者がひとりで、もしくは少数のメンバーで、いくつもの課題を兼務しています。融合が進んでいるというより、初めから分かれていない、と言ったほうが正しいかもしれません。

日本では「デザイン=装飾」と捉えられがちですが、本来は「思考」や「行動」にもデザインの要素は含まれています。大企業だけでなく、中小企業においても「デザイン思考」は重要です。これからの時代、社会のためになるようなビジョンを持ち、経営からデザインまで融合して課題を解決していく必要がある。すなわち、それがブランディングの役割だと考えています。

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ブランディングの基礎。ブランドは資産である。

 

2016-02-24 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その27〜【どこの誰に、何を共感してもらえるか】|静岡|浜松

ブログを書いたり、ソーシャルメディアに投稿するとき、「誰に読んでほしいか」をイメージすると、伝えたいことが、より伝わりやすくなります。相手に合わせて言葉も選ぶようになるし、相手が知らないことでも理解できるよう、伝え方に配慮するようになるでしょう。こうした意識は、それほど難しいことではなく当たり前のように感じるかもしれませんが、意外にも身についていない経営者を見かけます。

自分のブログだから、自分のタイムラインだから、といって、日常あったことを徒然と記したり、何かを吐き出すように自分の考えを長々と述べたりしても、それを閲覧する側にとって、結局は他人事です。もちろん、中には参考になる情報や、長文であっても聡明なご意見で勉強になることもあります。でもそれは、たまたま発信者と読み手の情報の需要と供給のようなものが合致したから感じるものであり、一般的には主観的な情報発信が強すぎると、共感を得る以前に「読まれない」傾向にあります。

共感は、相手の中に内包された感情なのでコントロールはできませんが、やはりまずは知ってもらえないこと(読んでもらえないこと)には、共感は得られません。文章や写真を精査するだけでなく、世界中の人に共感してほしい内容ならば、英語で書かなければならないし、ある地域の人に共感してほしければ、その地域のことを書かなければならないでしょう。

特に、インターネット上では、世界中に発信することも可能で、ユーザの年齢層もさまざまです。自分が書いた文章や作ったコンテンツが、色々な方に目にしてもらえる中、「どこの、誰に、何を共感してもらえるか」を考えて情報発信するだけでも、より共感を得られやすくなるし、将来の顧客になってくれるかもしれません。

もちろん、狙ったとおりに共感を得るのは至難の業であることは言うまでもありませんが、それを意識するだけで「情報の精度」があがり、感度の高い人に偶発的に伝わる可能性を秘めているのです。

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ブランディングからPRまで、情報発信の方法を考える

2014-06-30 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その26〜【マメであることが、未来をつくる】|静岡|浜松

色々な人と、こまめに連絡を取ったり、記念日にお祝いの品を送ったりする「マメな人」。その程度はあるにせよ、どなたの周りにもこのようなタイプの人はいるかと思います。マメであることが仕事ぶりにどう関係するか、あまり語られることがないような気がしますが、特に情報発信という分野においては、マメであることが大切です。

なぜなら、情報発信の基本はコミュニケーションだからです。人に何かを分かりやすく伝えるためには、まずは自分が情報を整理する必要がありますが、整理する上で「マメであること」が求められます。たとえば、文章ひとつとっても、マメに推敲することで文章の精度が上がることでしょう。記録としてマメに写真を撮っておくことも重要です。また、マメな人は連絡することを忘れないので、コミュニケーションの量が人よりも増えます。その結果、情報が集まりやすくなるのが特徴です。情報通と呼ばれる人の多くは、マメな人だと思います。

一般的には、「あの人はマメだから」と一言で片付けられてしまいますが、そもそも「なぜマメになるか」という理由を考えると、その必要性が見えてきます。

一つ目の理由は、誰かのことを思いやる気持ちが強いということ。口頭でも、文章でも、人に情報を受け渡すという動作には変わりありません。「相手に伝わるかどうか」を配慮できる人は、一度自分の中で「相手目線」で考えることができます。仕事は一人でやることより、誰かとやることの方が多いので、この目線は非常に重要なものとなります。思いやりをもって丁寧に伝えようとすると、必然的にマメになると考えます。

二つ目の理由は、物事を推し進めたいから。会社の事業は、短い期間で終わるものは少なく、大抵の場合は、長いスパンでじっくりと取り組むことが必要です。まずは計画を立て、実行し、検証するなど、それぞれのフェーズにおいて、ひとつひとつ考え、整理し、課題を解決していかなければなりません。しかも、様々な部署、業種の人と連携しながら一つの事業を成し遂げることになります。この過程において、それぞれのスケジュールの調整はもちろん、連絡を確実にする人は信頼も得られやすいし、何より実行力が伴っていることが、圧倒的に多いです。意識してマメにしているのではなく、物事を成し遂げたいから結果的にマメになっている、といった方がいいかもしれません

このように、「マメである」ことは結果としての状態であり、その内側には、思いやりや行動につなげる信念があるのです。

思いついたアイデアを、メモしていく習慣も大切です。せっかく浮かんだアイデアを書き留めていく人と流してしまう人では、その積み重ねで大きな差が開いてしまいます。マメさは先天的な性格のように語られますが、訓練で身に付く「ビジネススキル」だと考えます。仕事において、マメな人の周りには、小さくてもいつも何かアクションが起きています。そのアクションの積み重ねこそが、事業を推し進め、未来をつくるのだと確信しています。

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ブランディングの効果で長期的なファンを増やす

 

2014-06-27 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その25〜【宣伝広告ではなく、グロースハックである】|静岡|浜松

みなさんは「グロースハック」いう言葉を、聞いたことがあるでしょうか。グロースハックとは、アメリカのシリコンバレーやウェブ業界を中心に広まった「成長を加速するために仕掛ける」という考え方です。たとえば、ウェブサービスのユーザ数を増やすにはどうしたらいいか、そのためにデータ解析、検討、改善するようなことも、グロースハックのひとつです。

グロースハックは、決して唯一の方法があるようなものではなく、色々な手法を試しながら改善を重ねて「成長を最大化する」ものです。つまり、その時々に応じて最善の策を打つことが求められます。このことは何もウェブ業界だけに言えることではなく、企業にも当てはまります。

近年では、広告を打って集客すれば売上が伸びるような時代ではなくなりつつあります。ライフスタイルの多様化やスマホなどのデバイスの普及によって、企業の情報発信のアプローチも、その時代に合った手法を選択する必要があるのです。その概念は、もはや宣伝広告にとどまらず、グロースハックという考え方を取り入れるほかありません。

企業の成長を最大化するためには、宣伝広告だけなく、商品企画、販売計画など、あらゆる要因を分析し、改善する必要があります。根本的な企業のビジョンに問題があることもあるでしょう。グロースハックに加え、これらの要因を総合的に考え、企業の付加価値を高めていくブランディングの観点が不可欠になってきます。

企業の付加価値が高めれば、売上に結びつきます。急成長を良しとするか、緩やかな成長を良しとするかは、業種や経営者のスタンスによっても異なりますが、企業の付加価値を高めながら成長を最大化することを常に意識することは、これからの時代、特に重要になってくると感じています。

印刷物、ホームページ、ソーシャルメディアなど、情報発信のツールは増えていく一方ですが、それらを利用する企業にとって「成長のため」という根本は変わりません。新しいツールに右往左往するのではなく、「今の自分たちには何が必要か」という観点から、情報発信の最適化を図ることが求められているのです。

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ブランディングと宣伝広告の違い。集客の考え方が異なります。

 

2014-06-26 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その24〜【情報発信を仕事として位置づける】|静岡|浜松

大半の中小企業には、広報や宣伝のための部署がありません。大企業であれば、広報担当者や宣伝部が、情報発信の機能を専属でコントロールして情報発信に取り組むことが一般的ですが、中小企業で専属の部署を設けることは、人件費等の問題から、なかなか難しいのが現状です。

そのため多くの場合は、経営者自らがホームページを更新したり、取材対応をしたりするケースがほとんどです。中小企業の経営者は、「経営」に専念するというより、営業から業務まで自分が動かないといけない場面が多く、どうしても日常的に時間に追われがちです。スポーツで言えば、監督でありプレーヤーでもある「プレイングマネージャー」のような存在です。

情報発信するためには、「何をどう発信するのか」準備をしなければなりません。文章を書く、写真を撮るなど、人に伝える要素を揃えて整理する必要があります。たとえば、ブログで一つの記事を更新するためにも、それらの要素は必要だし、ソーシャルメディアで投稿するにしても、文章や写真は基本的な要素となります。

つまり、情報発信には少なからず「手間」がかかる、ということです。手間がかかるということは、そのための「時間」を用意しなければなりません。大企業に専属部署があるのも、そうした手間をかける「専属で時間を注ぐ担当者」をつけることを意味します。

先ほど、中小企業の経営者は時間に追われがちになると述べましたが、優先的に「情報発信の時間」を確保しない限り、情報発信は後回しになります。「なかなか時間が取れない」という経営者の声を、これまで何度か耳にしてきました。情報発信は片手間と思われていることが多く、時間があれば取り組むという程度の認識でしかないのです。それではいつまでたっても、継続的に情報発信に取り組むことはできません。

もちろん、きちんと情報発信の時間を確保している経営者もいます。そのような方は、情報発信をすることを常に意識していて、こまめにホームページを更新したりすることを厭わないのです。むしろ、ひと仕事終えたら、情報発信をして人に伝えるところまでが役目という心掛けです。こうした企業には、新規の問い合わせも多く、それは情報発信による必然といえるでしょう。

まずは、一週間のうち、せめて二時間程度は自社の情報発信に時間を確保すること。それができれば、継続的な情報発信が習慣となり、その積み重ねが売上につながるのです。

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ブランディングが成功するかどうかは、デザインと情報発信がポイントです。

 

2014-06-25 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その23〜【有名企業がたった7名の会社に問い合わせた理由】|静岡|浜松

先日、クライアントの経営者から、次のような喜びの声を聞きました。

「〇〇から問い合わせがありました。ホームページからです。」

【○○】に当てはまる、その企業名は全国的にも名が知られた有名企業でした。全国から選りすぐりのものを探しているその有名企業は、ネットで色々と情報収集をしているうちに、クライアントのホームページに辿り着き、問い合わせに至ったようです。その後、この一件にとどまらず、そのクライアントにはホームページを通じて、いくつもの有名企業から問い合わせが相次ぐことになり、それぞれ取引が始まりました。

ここで注目したいのは、有名企業のほうから問い合わせをしている、という点です。通常であれば、有名企業に取り扱ってもらいた商品を、中小企業が売り込むケースが多いでしょう。しかし、インターネット上では、その逆のパターンが起こり得るのです。

企業だけでなく、世の中には、情報がほしい人、何かを探している人が山ほどいます。そして、情報を得るために、または何かを見つけるために、ネット上で「検索」という行為を日々しています。探しているものと一致した情報が得られると、企業の規模はあまり関係なく、問い合わせすることがあるのです。

問い合わせを受ける立場から考えると、あるキーワードで頻繁に情報発信していると、あるキーワードで探す人にとって、情報がマッチングして見つけてもらうことができるということです。

これは何も特別なとこではなく、情報(または商品)を探している人が、「情報(または商品)を持っている会社を見つけたから、聞いてみよう」という、ちょっとしたアクションに過ぎません。

では、なぜ先ほどのクライアントは、有名企業からの問い合わせすべてが、その後の取引につながったのでしょうか。

その理由は簡単です。あらかじめ、ホームページに必要な情報を詳しく開示しているからです。どのようなこだわりを持って商品を作り、どんなアイテムがあり、これまでどの企業と取引があったなど、詳細まで掲載されています。

つまり、取引への判断材料がホームページ上に多く出揃っているから、問い合わせる前におおむねを検討することができ、問い合わせる段階では、打診に近い形になっているからです。このように、たった7名の会社であっても、情報とデザインをしっかり吟味してホームページに掲載していれば、安心して問い合わせることができるということです。

今の時代、企業の大きさよりも、特化の強弱です。情報(または商品)を探している人に、いかに見つけてもらえる「個性」を持っているかが重要なのです。

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2014-06-24 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments » 

 

ブランディングの法則〜その22〜【ソーシャルメディアとの付き合い方】|静岡|浜松

今から10年ほど前に、ブログが一種のブームになり流行しました。誰でも気軽に投稿できるシステムが人気を博し、自分のブログを立ち上げて、日記代わりに記事をアップする人が急増しました。その後、日本ではミクシィやツイッター、フェイスブックといったソーシャルメディアにトレンドが移るのですが、企業にとっての「宣伝」という観点から見ると、根本的な仕組みは変わっていません。

これらのサービスは、必ずと言っていいほど、まず「無料」で利用できます。サービスの利用者を増やしたいからです。使いたいサービスが無料で使えるわけなので、利用開始するハードルは低く、サービス自体が受け入れられれば、爆発的にユーザ数が増えます。

フェイスブックを例にあげると、日本でサービス開始になった当初は「実名での登録は、日本では流行らない」という見解が多かったように記憶していますが、実際には登録者数は右肩上がりに増え、今では一千万人を超えています。

こうして、「ユーザ数が増える=人が集まる場所」ということなので、「広告」を出したい人(企業)が出てくるのは当然です。すると、次第に「広告」が増えます。サービスを提供する側にとっても、何もかもすべて無料で提供していては事業が立ち行かなくなるので、もちろん「広告」の出稿は有料となり、ユーザに閲覧されやすいような位置に広告が配置されるのです。

このように、無料で一般の方が楽しむサービスが、徐々にビジネスツールとして使われ始め、それらの使い方が共存していく流れが、ネットでは定石です。そして、成熟期に差し掛かってくると、現実社会と同じく「立場」という意識が強まります。

たとえば、ある企業の社員が、フェイスブックで競合他社の批判した場合、その投稿を閲覧した人にとっては、「〇〇会社の〇〇さんが、競合会社を批判した」と受け取られます。また、経営者が誰かを誹謗中傷したりすれば、その会社に対するイメージがマイナス評価につながりかねません。その投稿が、プライベートなことであっても、です。

ソーシャルメディアの特徴として、共感を呼びやすい反面、悪い印象も与えやすいと点があります。つまり、ネットだから何でも自由に発言するのではなく、自分の社会的な立場等をわきまえて発言する必要があるということです。特に経営者にとっては「自分にとってはプライベートな場」と言ったところで、世の中の人はそうは見てくれません。現実社会を意識することが大切なのです。

ソーシャルメディアは、情報発信ツールとして非常に有効なので、こうしたリテラシーを踏まえながら取り組めば、企業にとってプラスの評価を得ることも決して難しいことではありません。何を目的にソーシャルメディアに向かうか、有効な付き合い方を常に心がけましょう。

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2014-06-23 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments »