55634|中小企業のブランディング

Blog, ブランディング論

東京のブランディングと地方のブランディングの違い

東京でデザイン制作会社につとめている知人が、以前こんなことを言っていました。「東京でデザインの仕事をしていると、広告代理店からの発注がほとんどだよ。クライアントと二人三脚でブランディングする案件をしてみたいよ」と。

東京でブランディングというと華やかな印象

東京でブランディングというと、大手広告代理店や有名なデザイン事務所が手がける、大型のブランディング案件が印象的です。佐藤可士和さんを起用したUNIQLOは、まさにその象徴とも言えるでしょう。ブランド戦略のうえでプロモーションが必要とあれば、全国放映のテレビコマーシャルをたくさん流したり、とても華やかな世界に見えます。

磨けば光るブランディングの原石が地方にはある

一方で、地方でのブランディングの仕事は、華やかさはなく、東京に比べればひとつひとつは小さな案件です。しかし、経営者の独創的な理念にもとづく中小企業や、オンリーワンの技術をもった事業展開など、多様なおもしろさは相当あると思います。

たとえば、農家さんが一生懸命に育てた野菜をブランド化するときなど、畑の片隅で打ち合わせすることもありますし、製造業の取材では油の匂いがただよう工場で写真撮影します。まさに、ブランドの原石が目の前にある。これから世に出ていくというワクワク感があります。

東京のお店には、ブランディングやデザインが仕上がった商品が並びます。そこには美しい装飾やオシャレなパッケージが目に入りますが、もしかしたら、その原石は地方で生み出されているのかもしれません。今では地方発で東京ではなく、地方発でもいきなり世界というケースも考えられるでしょう。

東京といっても業種によってさまざまですし、一概に東京でのブランディングはどうというつもりはありませんが、ユニークなブランディングの原石に出会う可能性は地方のほうが高い気がしています。

ブランディングの鉄則は場所を問わず普遍的

では、東京と地方でブランディングの中身は違うのかというと、そんなことはありません。ブランディングで成すべきことは、東京でも地方でも関係ありません。場所はどこでも、ブランディングにおいて「会社の強み」を活かして突き抜ける、という鉄則は変わらないのです。

ブランディングは、その会社が持っている人・もの・資金のリソースを最大限に注力し、市場の中で共感を得て長期的なファンをつくるのが目的です。高度経済成長期の日本は大量生産・大量消費でしたが、これからの時代、一定数のファンさえ獲得できればビジネスが成立するブランドが、日本中で増えてくることでしょう。

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2018-08-03 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments »