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デザインを内製してもディレクターは外注をおすすめする【3つの理由】

パンフレットやホームページ、まず自分たちでデザインしてみようよ。こう思う経営者は少なくありません。

近年では、ホームページとSNSを連動させて即時性が必要だったり、自社内でやったほうが早く済むケースも増えてきました。その流れで、これまでパンフレットなどの印刷物やホームページのデザインを外注していたけれど、自社内でできないか検討する企業もあるでしょう。

しかし、そう簡単にデザインの内製がうまく進まない理由があります。

イラストレーターを使えてもデザインはできない

デザインをするためのソフトで代表的なものは、Adobe社のイラストレーター、フォトショップが有名です。デザイン会社でなくても、これらのグラフィック系ソフトをお持ちの会社を見かけます。

社長は社員にソフトの使用方法を覚えてもらえば、すぐにデザインが内製できると考えるでしょう。しかし、ソフトはただの道具であって、道具の使い方を覚えたとしても、デザインの仕上がりが上手いかどうかは別問題。トンカチやカンナの使い方を覚えたからといって、大工さんのように巧みに木を加工できませんよね。それと一緒です。

また、印刷物に必要な専門知識と、ホームページ制作に必要な知識も異なります。さらに、SEOやSNSの運用に必要な知識もまた別物です。これらのスキルを総合的に身につけるのには時間がかかります。表面的な装飾デザインに加えて、デザイン思考でプロジェクトを進める能力はそう簡単には身につかないものです。

デザインと経営を結びつける能力が必要

たとえば、グラフィックデザインの専門学校を卒業した若者を1人採用すれば、自社のパンフレットやホームページのデザインを内製化できると考える経営者もいます。しかし、デザイナーを採用してもなかなかデザインが進みません。その原因は、デザインの良し悪しの基準がないからです。

デザインは本来、事業の方向性やターゲット、ブランド戦略に基づいて、その仕様を決定すべきです。経営者の好みだけで決めてしまうと、ターゲットとのズレが生じます。

グラフィックソフトは使えるけれどビジネスの経験が浅いデザイナーは、どのデザインがベストなのかを推し量る経験値と基準を備えておりません。そのため、経営者にデザインの判断を仰ぐことになるのですが、経営者でもどのデザインがベストなのかは、分かりません。こうしてデザインを内製化をしてスピードアップするつもりが、かえってプロジェクトが進まなくなってしまうのです。

クリエイティブディレクターがデザインを監修する

デザインの世界では、グラフィックデザイナーやコピーライターの経験を経て、10年ぐらいで「クリエイティブディレクター」としての能力が身につきます。

クリエイティブディレクターは、ビジネスの観点とデザインの良し悪しから全体を俯瞰してとらえ、そのタイミングでベストなデザインは何か、答えを導き出します。

これまでの豊富な経験から、パンフレットなどの印刷物に必要な専門知識を身につけ、撮影の際の注意点やホームページとSNSの連動性なども考慮して、デザインマネジメントをすることが可能です。デザインを内製化した場合、このようなクリエイティブディレクターに定期的に進捗をチェックしてもらうことで、デザインの品質は高まり、方向性が定まります。

クリエイティブディレクターを社員で雇うとなると人件費の高い職種になってしまうので、外注としてデザインマネジメントに携わってもらうのが理想的だと考えます。

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2018-08-02 | Posted in Blog, ブランディング論No Comments »