55634|中小企業のブランディング

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日本の伝統技術を、いかに現代に生かすか

先日、中区佐鳴台にある「まるたけ堂 珈琲」さんへ、当社がプロデュースした「禅組子」の企画展のお披露目会に出席しました。

まるたけ堂 珈琲さんは、自家焙煎した珈琲豆をていねいにネルドリップしたこだわりの一杯を味わえるお店です。くつろぎをコンセプトに上質な空間でゆったりとした時間を過ごせます。

中に入ると、店内の中央に作品が配置され、大きな作品ではありませんが、その佇まいは存在感があります。

浜松市の組子職人の山下さんが、当社へ組子をアート作品にできないかとご相談に来られたのが今年の4月頃。作品を見せてもらい、組子をそのまま飾ると建具のような日常的な雰囲気がでるため、作品を小さくし、額装することでアート作品として昇華できるのではと提案しました。

作品をながめていると心やすらぐ印象を受けたので「禅組子」と名付けました。「禅を感じる美しさ」をコンセプトに、1600個もの木のパーツを職人が手作業で組み上げ、モチーフとなっている麻の葉は、古来より魔よけや葉がまっすぐ伸びることから、子どものすこやかな成長を願う縁起物として用いられているそうです。額装は、中区鹿谷のページワンさんにお願いしました。

企画から約2ヶ月でお披露目できた禅組子。ブランディングにおいて事業のスピードアップも重要な要素のひとつ。スピード感は常に意識することを心がけています。

▲1番最初に山下さんに見せていただいた作品

小さく切り出した木のパーツを、手作業で組み上げる「組子」の技術は精密な作業で、一人前の職人になるには10年以上の歳月がかかると言われています。一方、建築業界における現在は既成品が主流となり、手作りによる伝統様式の建具は希少な存在となりつつあるほど、国内の需要は大きく落ち込んでいます。

組子職人の手仕事が減少する中、新しい価値としての組子を提案できたかと思います。

近くで見ると繊細かつ迫力満点です。正確にカットされた細かな木のパーツは、熟練した職人の技を感じます。

 

組子職人の山下さんからのご挨拶では、禅組子が誕生した経緯や建具業界の現状を語られました。娘さんの「組子ってアートなの?」という一言から組子をアート作品にできないかと考えた、と山下さん。娘さんの問いかけが、禅組子が誕生のヒントになったのですね。くわしくお話を聞くと意外なストーリーが背景にはあります。

お披露目会に彩りを添えてくださったのが、森町にある「精進懐石 無庵」さんのお料理。丹精込めて作られたお料理からは、季節の野菜や果物の素材本来の味わいや旨みを感じます。

また、中区山手町のワインハウス新美さんがセレクトしたナチュラルなつくりのワインは、やさしい味わいと香りで、華やかな雰囲気を演出してくれました。

禅組子展は630日まで。緻密な禅組子の世界を堪能しに、おでかけしてみてはいかがでしょうか。

まるたけ堂 珈琲

http://mc-ka.com

会期:2018612日(火)~630日(土)

時間:10:0018:00

定休日:日・月

入場料:無料

2018-06-22 | Posted in Blog, その他No Comments »