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遠州綿紬のぬくもり工房「遠州綿紬展」展示監修|静岡|浜松

遠州綿紬のぬくもり工房さん本店にて、3月19日〜4月30日まで開催の「遠州綿紬展」の展示監修をさせていただきました。

ブランド設立から10年余り。各地の百貨店やセレクトショップでの期間限定出店や、展示会への出展はありますが、自店舗での企画展は今回が初めての試みでした。

展示には構成検討からDMの発送、実際の展示物の制作・設営まで、数ヶ月単位での準備期間が必要です。今回は、そうしたスケジュール管理も含めて、企画の最初の段階から「展示サポート」として関わらせていただきました。

展示のタイトルは「つながる、つたえる、つむぐ 遠州綿紬展」。遠州綿紬やぬくもり工房を改めて知ってもらいたいという、スタッフのみなさんの想いを表すタイトルに決まりました。

展示は、通常営業のかたわら、主にショップ2Fのスペースを使って行いました。

1Fの入り口を入ってすぐ横に、A1サイズのパネルを設置し、展示のタイトルと趣旨を記載しました。展示のことを知らずに訪れたお客さまにも、興味を持ってもらうための案内となります。

商品棚にも、ミニサイズのパネルで遠州綿紬の代表的な生地(柄)の紹介パネルを配置しました。

1Fの店舗スペースを抜けて階段を上がると、メインの展示エリアです。

階段正面には、遠州綿紬の歴史や、綿紬とゆかりの深い三ヶ日町の初生衣神社についてのパネルを展示。ホームページなどでもすでに紹介している内容ですが、お店の中で大きなパネルとして展示することで、新たな「体験」として印象づけることができます。

文章は、読んでもらいやすいように文字数は控えめにして、大きな流れを掴んでもらえるよう、工夫しています。

また、パネルとともに、綿繰り機やシャトル織機のシャトルなど、機織りの道具も展示しました。実際のモノと写真、文章を複合的に見せられるのは、展示ならではです。

階段上の壁には、職人さんの作業風景のパネルも設置しました。この部分は、あえて説明は添えず、いろいろな想像がふくらむような「余白」を残しています。

歴史編の隣には、この展示会に合わせて製作された新作生地の展示コーナーを設けました。今回は2種類の新作がお披露目となり、それぞれに、A4サイズのパネルを作成して、紹介しています。2つのパネルの基本的なデザインを統一することで、どちらも「新作」であることをわかりやすく伝えています。

そして、向かい側のテーブルエリアには、先日完成したばかりの、総合カタログに掲載のオリジナル商品をディスプレイしています。

一部、実際の生活空間のように並べることで、使ったときのイメージがより具体的に沸きますね。

展示の構成にあたっては、限られたスペースや予算、通常の店舗営業との兼ね合いなど、さまざまな要素を考慮して計画していきました。また、遠州綿紬の歴史や伝統、ブランドの想いなどを「伝える」部分と、商品を「見せる」部分のバランスも大切です。

構成は、どんな方に見て欲しいか、どんなことを伝えたいかを事前に検討することで、最終的な展示の形が見えてくるといえます。

今回は、普段からぬくもり工房を利用してくださるお客さまのほか、取引先やバイヤーの方、地元の学校関係の方など、幅広い方々に来てもらいたい、という意図から、商品だけでなく、地域の伝統産業としての遠州綿紬の紹介にも力を入れました。こうした、ブランドの「世界観」を伝えていく作業も、ブランディングにおいてはとても重要で、展示は効果的な方法のひとつです。

「遠州綿紬展」は4月30日(月)まで、ぬくもり工房さん本店にて開催中です。お近くの方はぜひ立ち寄ってみてください。

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2018-04-12 | Posted in Blog, 実績No Comments »